地震被害について考えてみる・・・
人間以外の生き物は、地震で命を落とすことは少ないのではないでしょうか。土砂災害や津波に巻き込まれる生き物はいるでしょうが、人間ほどの被害はでないと思います。
人間は、建物倒壊で命を落とす。これはまさに人災です・・・。
熊本地震
2016年4月に発生した熊本地震は、震度7が連続で発生した大地震です。4月14日にマグニチュード6.5 最大震度7の前震、4月16日にマグニチュード7.3 最大震度7の本震が発生しました。平成30年10月15日現在、死者272名、負傷者2,808名、建物全壊8,668棟、半壊34,720棟、一部破損162,562棟の甚大な被害をもたらしました(気象庁HPより)。
Googleマップより
古い木造住宅の倒壊被害
築年数の新しい木造住宅の倒壊被害
益城町のいま2019年
いまの益城町を見てわかる通り、地震で倒壊した建物は解体され更地になっています。益城町の多くは更地になり、人が住んでいません。夜は街灯がない部分が多く、暗闇となります。
大震災で町がなくなる・・、こんな印象を受けました。
建築士が耐震性能をおろそかにし、耐震性能不足の木造住宅を建てることにより、大地震で倒壊被害が後を絶たず、いずれ町はなくなります。
建築士の責任を強く感じました。
第1回:どうして「構造」って難しいの?
第2回:なぜ、構造計算をしないでいられるのか
第3回:「経験と勘」では木造住宅は安全にも快適にもならない
第4回:構造計算できない人に「経験と勘」はない!
第5回:荷重に対する感覚が重要 雪の重さは半端ない!
第6回:熊本地震その後、益城町のいま2019年
第7回:四号特例について考えてみる
第8回:四号特例について考えてみる その2
第9回:木造住宅の構造安全性確認方法について
第10回:四号建築物の仕様規定
第11回:四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その1
第12回:四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その2
第13回:四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その3
第14回:四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その4
第15回:四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その5
第16回:四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その6
第17回:四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その7
第18回:四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その8
第19回:自然災害について考える