(※「第7回 四号特例について考えてみる」はこちら)四号特例廃止をどう考えるのか四号特例廃止が見送られた理由として、「多くの建築士が特例廃止に対応できず、木造住宅の着工戸数が激減する」というものがありました。そうなんです、仕様規定にある壁量計算をできない建築士が多く存在しているのです。それがわかったのです。であれば、壁量計算すらできない建築士を守るのではなく、一刻も早く四号特例を廃止して、壁量計算できない建築士にも強制的に壁量計算をさせないと!できないのであれば、木造住宅の耐震性能を確認できないのですから、人の命を預ける木造住宅の設計をさせてはいけません! このように、四号特例廃止を見送った国土交通省に怒りを覚えていました。しかし、よく考えてみたら、建築士が国土交通省に怒りをぶつけること自体おかしなことだと気が付きました。なぜなら、四号特例を勘違いして壁量計算もせず木造住宅を建築しているのは、ダメな建築士だからです。建築士の資質の問題なのです。 四号特例は建築士を信じて規制を緩和したもの、その緩和措置を誤解して、都合よく解釈して耐震性能不足または耐震性能不明確な木造住宅を建築し続けているのは建築士の責任なのです。 例えるならば、自動車が普及し、運転者の運転技術が向上したので道路の制限速度を上げたのに、運転者が安全運転せずに事故が多発。事故を起こしたのは制限速度を上げたからだ!と責任転嫁しているのと同じです。 しかし、残念ながら、すべての建築士が四号特例の意味を理解し仕様規定を順守することは不可能です。それほど建築士の資質は低下しています。 そんな建築士の仕事はなくなる。そんな建築士は淘汰される。など言われますが、そんな建築士でも仕事をし続け淘汰されません。結局、お客様が被害者と ..
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