木造住宅の安全性確認方法
木造住宅の構造安全性確認方法(計算方法)は、建築基準法 構造計算(許容応力度計算)、品確法 性能表示制度(耐震等級計算)、建築基準法 仕様規定があります。
建築基準法 構造計算(許容応力度計算):木造3階建て、延床満席500㎡超
品確法 性能表示制度(耐震等級計算):長期優良住宅、性能評価住宅
建築基準法 仕様規定:基本、全ての木造住宅
構造計算が詳細計算で安全性レベルが高く、仕様規定が簡易計算で安全性レベルは低めになります。
強度ランクについて
強度ランクは「耐震等級」で表すことがでます。
耐震等級1:建築基準法で規定している耐震性能
耐震等級2:建築基準法で規定している耐震性能の1.25倍の耐震性能
耐震等級3:建築基準法で規定している耐震性能の1.50倍の耐震性能
この耐震等級は品確法の性能表示制度、耐震等級計算にある考え方で、構造計算(許容応力度計算)は詳細な計算方法なので耐震等級の考え方を用いて、地震力を1.25倍で計算した場合を耐震等級2、地震力を1.50倍で計算した場合を耐震等級3と呼んでいます。
しかし、仕様規定では壁量計算、四分割法、N値計算など壁量に関係する設計がメインで、部材や基礎など建物全体での安全性確認をしていないため耐震等級1はあっても、耐震等級2、3は存在しません。必要壁量に対して存在壁量が1.25倍あっても、1.50倍あっても耐震等級2、3とは呼べません。
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