多くの人にとって、一生に一度のマイホーム。施主の広がる夢を「まぁ、まぁ」と抑えながら、予算と工期のバランスをとる。「最新式のキッチンがほしい」「他の部屋の音が聞こえない書斎がほしい」「かっこいい床材がいい」昔からあるようなリクエストであれば、調整するための多様なノウハウを事業者のみなさんは、すでにお持ちかと思います。しかし、今後、社会の変化とともに、施主からのリクエストも変わってくる可能性があります。超情報化社会の現代。インターネットには大量の情報があり、施主は自主的にさまざまな知識や意見を蓄えることができるからです。私自身がそのタイプの施主ですが「リノベーションでQ値1を切ってください。」とたくさん調べて自邸の施工を工務店に依頼しました。これからは「DIYで家づくりに参加したいんです」「断熱性能をあげると、もっと暖かくて過ごしやすい家になると聞きました」「C値は◯◯くらいにしてください」などなど…具体的なものから、抽象度の高いものまで、これまでになかったリクエストを施主からもらうかもしれません。これまでの実績よりもレベルの高いリクエストが来た時に、事業者はどのように対応していけばよいのでしょうか。そのときの課題はなんでしょうか。今回の記事では、すでにそれらの壁にぶつかりながらも解決した事業者の事例を紹介します。長野県諏訪市を拠点に、土木建設・公共施設建築などの大規模工事から、住宅の新築・リノベーションまで幅広く手がける「スワテック建設株式会社」(以下スワテック)の青沼完次さんと三ヶ野原章子さんの元に舞い込んできたのは “DIYリノベーション高断熱住宅” の案件でした。施主は、同じく諏訪市にて、古材と古道具を販売する建築建材のリサイクルショップ「リビルディングセンタージャパン」 ..
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