(前回記事はこちら)現場のリアルを知るために、各分野のエキスパートに聞くー試行錯誤の末、2018年末に家が完成しました。実際に取り組んでみてどうでしたか?三ヶ野原 通常の倍とは言わないまでも、かなり手をかけました。大変だったのは、新しい手法や技術、考え方を学ぶことですね。ー新しいことへの挑戦って、少し怖いと思うんです。レベルの高いリクエストを実現させるために、どのような工夫をされましたか?三ヶ野原 エキスパートに相談しに行きました。大工さん、屋根屋さん、外壁屋さん、それらを取りまとめる工務店…それぞれにヒアリングして、できること・できないことを整理していったんです。ー諏訪は寒いから、断熱に関するノウハウを、事業者のみなさんお持ちかもしれませんね。わたしは札幌に住んでいるんですが、札幌の工務店さんも、横のつながりを大事にして情報交換していると言っていました。三ヶ野原 そうですね。現場のリアルをちゃんと調べることが大事かなと。イメージだけだと怖いので、一つひとつ、きちんと調査する必要があります。ー断熱材はどのように選定したのですか?屋根はウレタンフォーム吹付け、壁はセルロースファイバー、床下はネオマフォームですよね?三ヶ野原 はい。東野さんは、セルロースファイバーでいきたいと言っていました。それを現場の状況と摺り合せながら、適宜変更すべきものは変更していく。今回のカギは現場ですね。臨機応変に対応していく現場青沼 現場は大変だったと思います。三ヶ野原 そうでしょうね。例えば、当初予定のなかったロフトを設置したいという要望が出てきました。でも、物件に十分な高さがなかったんです。大工と現場で相談し、最終的には、必須ではない梁を取っ払い、そこにロフトを設置して解決させました。ー現場の職人さ ..
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