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2022/11/08 07:30 - No.1240


第2回 未来を見据えた家づくりが不可欠


脱炭素社会における、工務店の生き残り戦略
竹内 昌義

2022/11/08 07:30 - No.1240

 
今、世界中で、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進められています。ようやく日本でも「環境負荷ゼロ」や「CO2排出ゼロ」の目標を掲げる企業が増え、政府により「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%を実現する」という方針が定められています。そうした流れの中、どんな家づくりを進め、どのように売っていくべきか、経営方針に頭を悩ませている工務店もいることでしょう。実際、脱炭素社会に向けた新たな家づくり、経営をしていかないと、今後を生き抜いていくことはできません。なぜ今、経営転換が必要なのか?そのためには何をすれば良いのか?本連載でお伝えしていきます。※前回記事はこちら2020年4月、断熱等性能等級(以下断熱等級)に等級5が新設され、続いて10月には等級6、7も新設されました。今年初めには等級4が最高ランクでしたが、今回の2段階にわたる更新で、住宅には、より高いランクの断熱性能があることが世間に知らされました。等級4が制定されたのは1999年です。20年以上も変わらなかった基準が今年だけで3ランク上まで新設されたのは大きな進歩です。高い等級の設定を推奨してきた私たちでも、正直驚いてしまったほどです。ここへきての、このスピード感は「脱炭素化」に向けた取り組みにほかなりません。出典:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/common/001430097.pdf)◆最高ランクが最低ランクになってしまう!?ご存知のとおり、日本は「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という目標を掲げています。そのために、2030年度には温室効果ガスの排出量を2013年度比で46%削減することを宣言しています。日本のエネルギーのうち約3割を建築物分野が消費しており、 ..
 
竹内 昌義
株式会社 エネルギーまちづくり社

株式会社 エネルギーまちづくり社 代表取締役。東北芸術工科大学 教授。株式会社 みかんぐみ 共同代表。一般社団法人 パッシブハウス・ジャパン 理事。1962年生まれ、神奈川県出身。東京工業大学工学部建築学科卒、同大学院建築学専攻修士修了。東北芸術工科大学教授。ワークステーション一級建築士事務所を経て、1995年長野放送会館設計競技当選を機にみかんぐみ共同設立。2001年より東北芸術工科大学にて教鞭をとる。代表作に山形エコハウス、HOUSE-M他。

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