今、世界中で、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進められています。ようやく日本でも「環境負荷ゼロ」や「CO2排出ゼロ」の目標を掲げる企業が増え、政府により「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%を実現する」という方針が定められています。そうした流れの中、どんな家づくりを進め、どのように売っていくべきか、経営方針に頭を悩ませている工務店もいることでしょう。実際、脱炭素社会に向けた新たな家づくり、経営をしていかないと、今後を生き抜いていくことはできません。なぜ今、経営転換が必要なのか?そのためには何をすれば良いのか?本連載でお伝えしていきます。※前回記事はこちら2020年4月、断熱等性能等級(以下断熱等級)に等級5が新設され、続いて10月には等級6、7も新設されました。今年初めには等級4が最高ランクでしたが、今回の2段階にわたる更新で、住宅には、より高いランクの断熱性能があることが世間に知らされました。等級4が制定されたのは1999年です。20年以上も変わらなかった基準が今年だけで3ランク上まで新設されたのは大きな進歩です。高い等級の設定を推奨してきた私たちでも、正直驚いてしまったほどです。ここへきての、このスピード感は「脱炭素化」に向けた取り組みにほかなりません。出典:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/common/001430097.pdf)◆最高ランクが最低ランクになってしまう!?ご存知のとおり、日本は「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という目標を掲げています。そのために、2030年度には温室効果ガスの排出量を2013年度比で46%削減することを宣言しています。日本のエネルギーのうち約3割を建築物分野が消費しており、 ..
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