耐風等級とは品確法の性能表示制度において耐風等級設計が規定されています。耐風等級は1と2があります。【耐風等級1】:建築基準法に規定されている性能と同等の性能具体的な性能として、・稀に発生する暴風に対して、構造躯体が損傷しないこと。 ・極めて稀に発生する暴風による力に、構造躯体が倒壊、崩壊等しないこと。【耐風等級2】:建築基準法に規定されている性能の1.2倍の性能具体的な性能として、・稀に発生する暴風の1.2倍の力に対して、構造躯体が損傷しないこと。 ・極めて稀に発生する暴風による力の1.2倍の力に、構造躯体が倒壊、崩壊等しないこと。ちなみに、「稀に発生する暴風による力」とは、50年に一度の再現期間(発生確率)の台風を考えています。「極めて稀に発生する暴風による力」は、500年に一度の再現期間(発生確率)です。耐風設計で考えるべきことは・・耐風設計というとすぐに、「軒ゼロ」で台風に耐えるように、古い瓦が台風で飛ぶ被害を受けて、瓦は台風に弱いなど、安易に考えず構造計算するべきです。軒ゼロになることで雨漏りリスク、壁の通気層の処理などが考えられます。軒があることで建物の劣化対策効果や日射取得のコントロールも可能です。よって、必要な軒の出を確保しながら構造計算により安全性を確認することをお勧めします。屋根材については、耐風性能を考慮した屋根材や施工方法があるので、安易に被害状況から屋根材を決めすぎないことも大切です。また、台風被害で屋根が飛散する被害は、窓ガラスが割れ、室内に風が入り込むことで起きているパターンも多く、窓ガラスが割れない対策も必要です。雨戸やシャッターなど耐風性能の高いものを取り付けることも耐風性能向上には重要です。新たなキーワード、地震に強い家は、台風にも強い第1回 ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。