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2020/12/07 10:53 - No.940


第13回 戸建リノベーションの構造上の問題点、2×4、プレハブ工法の家


安い新築より高いリフォームがなぜ良いか? 
大沼 勝志

2020/12/07 10:53 - No.940

 
一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。今回のお題は「戸建リノベーションの構造上の問題点、2×4、プレハブ工法」についてです。結論から言いますと、2×4、プレハブ工法の家をリノベーションするのはとても難しいです。というか家が壊れてしまいます。なぜかというと、もともと柱がない工法なので、1階の壁を壊すと2階が落ちてしまうということです。2×4工法ですと、外周りに合板が貼られています。この合板を取った段階で2階が壊れてしまいます。よくある話ですけれども、2×4またはプレハブ工法の建物を、外壁を剥いで断熱材を入れ直して暖かくしたいって言われるんですけれども、難しいです。合板も合わせて耐力壁になっているからです。確かに、簡単に建てられるので、2×4、プレハブ工法の家は多いのですが、日本全体での普及率は30%に過ぎません。どういう家が多いかというと、一般的な在来工法の普及率が65%もあります。元々日本の家の歴史は、家族構成が変わったら間取りを変えて対応していくことが当たり前でした。在来工法であれば、柱を抜いたり壁を撤去するときは、補強梁など違うところで補強をすることが出来ます。2×4、プレハブ工法は合理的な建物なんですが、逆にいじれないということです。メーカーさんで建てた2×4、プレハブ工法の家をリフォームしましょうという場合は、壁を壊さないで、中をきれいにすることはできますが、壁を壊して二間をひとつにして大きな空間をつくりましょうとか、外壁を剥がして断熱性能を良くしていこうなどといくことは難しいものになります。どちらかというとスクラップアンドビルドの家づくりのやり方になります。耐震性能がいいからといって、2×4、 ..
 
大沼 勝志
自然派ライフ住宅設計

自然派ライフ住宅設計株式会社代表取締役、一級建築士事務所「自然派ライフ住宅設計」代表、一般社団法⼈住教育推進機構理事⻑、大沼『木の家』リノベアカデミー理事⻑、一般社団法⼈日本伝統再築士会新潟⽀部⽀部⻑、一級建築士/耐震鑑定士/古⺠家鑑定士/伝統再築士、経営コンサルタント/工務店コンサルタント/住教育インストラクター/空き家アドバイザー

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