「保険」というと住宅提案の流れの中で必ず話しに出てくるにも関わらず、「そこは保険代理店に任せて・・・」などとおざなりにされている部分ではないでしょうか。実際に保険というのは商品の数も多く、また年々新しい商品が出るため、細部まで詳細に把握するのは保険を専門に扱っている方々でも難しい話です。その一方で、例えばお客様が住宅ローンを組んで家を買う際には団体信用生命保険や火災保険の加入が条件として盛り込まれているなど、全く知らないというわけにはいかない分野でもあります。 ここでは、住宅事業者と保険というテーマで、最低限住宅事業者として覚えておくべき保険の基礎について記していきたいと思います。少しでも皆様の住宅に関わる保険の知識が増し、お客様への説明に活かすことができれば幸いです。◆そもそも保険とは?Wikipediaでは、保険とは「多数の者が保険料を出し合い、保険事故が発生したときには、生じた損害を埋め合わせるため、保険金を給付する制度」と書かれています。定義としてはそのような形になるのでしょうが、その対象とする商品や運営主体により、保険の分類は広く分かれていきます。まず運営主体によって、公的保険と民間保険に分類されます。公的保険は国や地方自治体が運営するものであり、病院で高額な医療費を払わなくて済むための「健康保険」とか、老後に働けなくなった時の収入の不足に対処するための「国民年金」「厚生年金」などの年金保険が含まれます。これは公的機関が社会的弱者を助けるために、国や地方の制度として仕組みを作っている保険になります。その一方、民間保険は、民間の保険会社が運営している保険です。民間の保険は大きく保険法で、「生命保険」と「損害保険」に分類され、「生命保険会社」は平成31年4月時点で42社、 ..
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