コラム
こちらの連載では、現場監督がすぐに役立てることのできる木造住宅の品質管理ノウハウをご紹介します。全12回の連載では「構造躯体工事」にテーマ絞り、役割と目的、判断基準、現場事例、回避方法、対処方法に分けて解説を行います。連載第4回目となる今回は、構造躯体施工完了後外壁防水シート施工前の「筋かいプレートは柱と筋かいに取り付けられている」について解説します。
役割と目的
筋かい耐力壁
▶筋かい耐力壁の役割は、木造軸組工法にて柱と柱の間に斜めに補強材(筋かい)を入れ、金物で固定し地震や風圧などの水平方向に対する力に耐え建物を支えることです。
バランスよく建物に配置することが重要です。
筋かいプレート
▶筋かいプレートは、筋かいの端部に取付け、柱と筋かいを接合する金物です。
必要とされる壁倍率に合わせた筋かいプレートをメーカー基準通りに取り付けることが重要です。
チェック基準
<柱-筋かい固定金物>
図のように筋かいプレートは筋かいと柱に取り付けられている施工状態を確認します。梁成に100㎜以上の差があると、筋かいプレートが梁に取りつく可能性が高くなります。柱と筋かいの接合箇所には、設計図書で指定された倍率を確保できる筋かいプレートを基準通りに取付けます。図の右側のように直行する梁成の差が100mm以上ある場合、筋かいプレートが筋かいと柱に取付けられない可能性が高まるので注意が必要です。
<筋かいプレート取付>
筋かいプレートの取付位置(柱と筋かい等)及び使用するビスの種類や本数はメーカーの指定するものでなければなりません。
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1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。