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2025/08/26 15:00 - No.1505


“後悔しない家づくり”をモットーに(注目!!わが社の家づくり)


メディアレポート|注目!!わが社の家づくり
メディアレポート 編集部

2025/08/26 15:00 - No.1505

 


「注目!!わが社の家づくり」では、全国のビルダー様の取組みや家づくりに対する想いをご紹介します。


中澤勝一建築
(長野県長野市)

後悔しない家づくり”をモットーに
大工魂を大切にした高性能な家づくり

祖父の代から90年近く続く中澤勝一建築。G3の家づくりを積極的に提案するが、それは「後悔しない家づくり」という考え方に基づく。社員大工10人を抱える木造のプロ集団は、古民家再生、中規模木造非住宅など新たな事業を広げる。


中澤勝一建築は、大工であった祖父が1936年に独立して起こした会社で、私は2000年に努めていたゼネコンを退職し入社、2003年に社長に就任しました。

注文住宅を中心に、年20棟程度を手掛けています。弊社の大きな特徴は自社で大工を育成していること。祖父も父も大工で、私が入社した時は大工5人で、弟2人も大工として働いていました。会社の将来を考えた時、大工は自社で育てる、そこだけは変えないようにしようと思いました。現在、社員38人のうち大工は10人です。10年ほど前に「大工魂」という言葉を考え商標を取り、名刺や現場の看板、また、透湿防水シートへの印刷などで掲示しています。お客様に覚えてもらうための工夫ではありますが、同時に大工の心意気であり、大工から始まった会社としてお客様のために頑張ろうという姿勢を表したものです。


社員として大工を育成、“大工魂”が中澤勝一建築の大きな魅力に


後悔しないため
今現在の最高グレードをお勧め

「後悔しない家づくり」がモットーです。2009年に長期優良住宅の制度がスタートしました。ちょうどその時、友人の家を建てていたのですが、補助金が出るということもあり長期優良住宅の基準にあわせグレードを上げました。断熱等性能等級4と、現在からすると高い性能ではありませんが、当時としては1番良い性能の家を建てることができました。今も同様に考えており、現在示されている基準の最善のものを提案しています。具体的には、断熱等性能等級で言えば等級7、HEAT20のG3の家づくりをお勧めしています。

コストが上がることもあり、お客様すべてがG3の家を建てるわけではありません。G3となると付加断熱が必要となるので、ざっくり坪10万円程度はコストがアップしてしまいますから。省エネで快適な家に住みたいという方もいれば、安くてもいいから戸建住宅に住みたいという方もいる、お客様の考え方はさまざまです。ただ、その性能と費用の兼ね合いはお客様が判断すべきものです。私たちは、「知らなかった」と後から後悔しないために「今あるなかで1番良いグレードはこれです」と示し、お勧めする必要があると考えています。そのため上田市(長野県)にG3仕様のモデルハウスを建設し、「こういう家がありますよ、いかがですか」と高性能住宅を体感していただけるようにしています。G3仕様の住宅の受注は全体の3割程度ですが、その割合は徐々に高まってきています。

高性能住宅は断熱、気密、温熱環境の3つのバランスが重要です。いくら断熱性能を高めてもスカスカでは意味がありません。そのため気密測定機を購入、社員二人が気密測定士の資格を取得して全棟気密測定を行っており、C値0.3㎠/㎡を基準としています。また、24時間換気にもこだわり熱交換で空気を循環させるタイプを採用しています。上田市のモデルでは1年を通じてだいたい1台のエアコンで十分ですね。

G3仕様を提案する上田市のモデルハウス


自然の力を取り入れて
さらに快適な家づくりを

一方、デザインについては、建築家・設計者とコラボして、彼らがヒアリングし、お客様のライフスタイルをプランに落とし込んでいます。デザインというと見た目のカッコ良さ・悪さだと思いがちです。ただ、それは断熱性などの性能、ライフスタイルにマッチした間取りなどが形になったものです。要は機能が形として現れる。例えば、光や風を取り入れようと決めた窓の大きさや位置が外観のデザインを決定づけます。「カッコいい」は人それぞれですが、真四角な家に真四角である理由があれば、それはそれで「カッコいい」のではないでしょうか。

今後は、パッシブデザインを強く打ち出したいと考えています。断熱性能の向上だけで快適な暮らしを実現することはできません。パッシブデザインを研究している先生が、断熱性能を上げるために窓を小さくした暗い家が快適なのか、窓は絶対に大きい方がいいと話していましたが、その通りだと思います。陽が入りすぎて暑くなるのであれば遮ればいい。太陽の熱や光、風といった自然の力を取り入れ、生かすことでさらに快適な家をつくることができると考えています。

具体的には、地域や時季ごとの風の向きや、南側に隣家があるなど敷地ごとに日射取得をシミュレーションしてプラン、換気や通風計画に落とし込むということを始めています。例えば、風を効果的に取り入れるために窓の位置や大きさを考え、家の中をどのように風が流れて出ていくのか考えるといったことです。そのためにもデータに基づく検討が非常に重要になります。


気づいていないニーズを掘り起こす
古民家再生で新たな価値を提案

5~6年前から古民家再生に取り組み、3年前には信州新町(長野市)に古民家を買い取って再生したモデルハウスもオープンしました。基本的に、柱・梁のみを残すような大規模リフォームが多く、天井をはがして太い梁を見せたり、昔の柱をあえて見せたりしています。

古民家再生の受注は年に3件あれば多い方でゼロという年もあります。ただ、新築住宅の価格が高くなっているなか、大規模リフォームのニーズが若干高まっていくのではないかと思っています。

ただ、G3住宅もそうですが、古民家再生はニーズがあるからやる、という考え方ではありません。こういうものがありますよ、中澤勝一建築はこれをやれるだけの技術力がありますよ、と言い続けていく必要があると思っています。ニーズを創り出すとまでは言いませんが、「うちの実家もこういう風にできるのか」と、お客様自身が気づいていないニーズを掘り起こし、古民家に新たな価値を生み出すことができるのではないかと考えています。

高い技術力を生かし古民家再生事業も展開


注文住宅を年50棟へ
中規模木造非住宅分野にも注力

注文住宅事業は今年30棟の引き渡しを見込んでいますが、直近の目標として年50棟、売上高50億円を掲げています。長野県の東北信エリアにおいてはハウスメーカーを除くナンバーワンと言える規模です。

また、早急に社員大工を20人にまで増やしたい。今後、中規模の非住宅木造分野に力を入れていく考えで、大工20人が大きな武器になると考えています。例えば、200坪、300坪の木造となると、独立した大工をかき集めても管理しきれません。中澤勝一建築に頼めばすべてやってくれる、そういう形に持っていきたい。これまで下請けなどで宿泊施設やクリニックなどの実績がありますが、ゆくゆくは元請けの受注を増やしていきたいと考えています。そのためにもある程度の規模と機動力が必要です。木造だったら中澤勝一建築に、とブランド力を高めていきたい。それがひいては注文住宅の拡大にもつながると考えています。


人・モノ・本など影響を受けたものはありますか?

私は2003年に社長になりましたが、会社を経営していく知識もありませんでした。勉強しなきゃダメだと思った時に、たまたま知人に誘われて外部の勉強会に参加しました。ここで教わった経営の基礎や考え方が今に生きています。最初は、わざわざ東京まで行ってという思いもありましだか、多くの人が真剣に勉強しており、影響を受けましたね。


建築業界を担う若者にメッセージをお願いします

住宅づくりはお客様の顔が直接見え、この人の家をつくるのだということがよくわかる。お客様の財産をつくるわけだから失敗は許されませんが、だからこそ面白い。しかも、お客様と一緒につくりあげる、これは他にありそうでない仕事であり、醍醐味です。非常にやりがいのある仕事だと思っています。



中澤勝一建築 株式会社

中澤 毅 代表取締役社長
〒381-1221 長野県長野市松代町東条1697-1
TEL: 026-278-3763
https://ns-arch.jp

※YKK APより中澤勝一建築株式会社様に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。

 
メディアレポート 編集部
YKK AP株式会社

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