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2025/11/28 19:03 - No.1516


第44回 設備編「番外編:室内環境の見える化について」


省エネのキホン
堤 太郎

2025/11/28 19:03 - No.1516

 


引き続き、換気システムについてのお話のつもりでしたが、今回は少し脱線したお話です。
「省エネのキホン」的な視点からの考察をお伝えする所存です。

■まずは見える化

これは本連載だけでなく、あらゆる場で何度もお伝えしてきた件です。

住宅の室内環境を取り沙汰する際に、その指標の基本となる「温度」や「湿度」がどうなっているのかが分かっていなければ、それぞれ異なるであろう、個人的な体感によって調節するしか手がありません。

もちろん、まずは住まい手の方がどう感じるかが重要ではあるのですが、たとえば温度や湿度をある範囲内にとどめる、言い換えると「再現性を持たせる」ためには、快適だと感じ、健康的に生活できるのは「この辺り」だという目安が必要になります。

そのためには、住まい手自身が「今、温度と湿度がどのくらいなのか」を都度、確認できる環境が不可欠で、一番シンプルに実現できる対策が、「そこそこ精度の高い温湿度計」を「目につきやすい場所に置く」ということです。

当たり前すぎる!と思われるかもしれませんが、ではご自身のお住まいで、家族がメインで過ごされるリビングや、人生の1/3を過ごすという寝室で、そのような環境になっていますでしょうか?

 
堤 太郎
一般社団法人 みんなの住宅研究所

一般社団法人 みんなの住宅研究所 代表理事/株式会社 M's構造設計所属。一級建築士、CASBEE戸建評価員、BISほか。1966年奈良県生まれ。1990年摂南大学工学部建築学科卒業。関西商圏のビルダーに27年勤務し、主に2x4工法(枠組壁工法)の戸建住宅設計に携わる。2013年にドイツのフライブルクをはじめとした各地の研究機関・企業等をツアー視察した後、ATC輸入住宅促進センター(大阪市)主催の省エネ住宅セミナーにて、企画のアドバイスやパネルディスカッションのコーディネーターとして複数参加。2018年にM’s構造設計に参加、「構造塾」講師や「省エネ塾」の主催、個別コンサルタント等を行っている。

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