
引き続き、換気システムについてのお話のつもりでしたが、今回は少し脱線したお話です。
「省エネのキホン」的な視点からの考察をお伝えする所存です。
■まずは見える化
これは本連載だけでなく、あらゆる場で何度もお伝えしてきた件です。
住宅の室内環境を取り沙汰する際に、その指標の基本となる「温度」や「湿度」がどうなっているのかが分かっていなければ、それぞれ異なるであろう、個人的な体感によって調節するしか手がありません。
もちろん、まずは住まい手の方がどう感じるかが重要ではあるのですが、たとえば温度や湿度をある範囲内にとどめる、言い換えると「再現性を持たせる」ためには、快適だと感じ、健康的に生活できるのは「この辺り」だという目安が必要になります。
そのためには、住まい手自身が「今、温度と湿度がどのくらいなのか」を都度、確認できる環境が不可欠で、一番シンプルに実現できる対策が、「そこそこ精度の高い温湿度計」を「目につきやすい場所に置く」ということです。
当たり前すぎる!と思われるかもしれませんが、ではご自身のお住まいで、家族がメインで過ごされるリビングや、人生の1/3を過ごすという寝室で、そのような環境になっていますでしょうか?
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