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2025/10/07 08:00 - No.1511


第41回 「給湯管のピンホール問題」に取り組んだマンション管理組合(後編)


知らないと損する!マンション管理組合の現場レポート
村上 智史

2025/10/07 08:00 - No.1511

 


当連載記事では、マンション管理士として豊富な経験と実績を持つコンサルタントが、管理組合が抱える様々な問題やお悩みを解決した事例、あるいは関係法令等の改正を含め管理組合にとって影響の大きい昨今の業界動向などをテーマに、『マンション管理に携わる皆様に役立つ情報』を提供してまいります。


都内にある顧問先のマンション(築26年目・39戸)では、専有部の給湯管に生じたピンホールから漏水が発生したことをきっかけに、管理組合が事故の予防対策を検討し始め、マンション全体で給湯管の更新工事のキャンペーンを展開しました。

前回(第40回)に引き続き、修繕工事の検討から実施に至るまでの管理組合の取組みを紹介します。


給湯管延命のための「更生工事」の検討

配管の修繕を検討する場合、配管全体を新規に交換する「更新工事」と、既存の配管の延命を図る「更生工事」の2つの選択肢があります。

更生工事とは、配管内をクリーニングしてから専用の塗料や樹脂素材を流し込んだり、吹き付け、内張りするなどして内壁に新しい被膜を形成する施工方法です。

「更新工事」は工事費が高額になること、また専有部の工事のため修繕積立金からの支出はできず、区分所有者が別途負担する必要があることから、まずは比較的廉価な更生工事の検討を優先させることとしました。

 
村上 智史
株式会社 マンション管理見直し本舗

株式会社 マンション管理見直し本舗 代表取締役社長 村上智史 東京都マンション管理士会所属 マンション管理士・中小企業診断士・宅地建物取引主任者 1964年京都府出身。早稲田大学商学部を卒業後、1987年4月三井不動産に入社。土地オーナーとの共同事業、ビル賃貸事業、Jリート(不動産投資信託)の立ち上げに従事したほか、投資顧問会社出向等を経て2013年3月退職し、同年4月より現職。

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