コラム
こちらの連載では、現場監督がすぐに役立てることのできる木造住宅の品質管理ノウハウをご紹介します。全12回の連載では「構造躯体工事」にテーマを絞り、役割と目的、判断基準、現場事例、回避方法、対処方法に分けて解説を行います。連載第7回目となる今回は、「内部面材耐力壁の釘・ビスの種類、ピッチは基準通りである」について解説します。
役割と目的
内部面材耐力壁
▶耐力壁の役割で、地震時の横揺れや台風による風の影響を受け、住宅が変形し破損したり倒壊したりする危険を軽減するために設置します。
面材耐力壁は、釘・ビスの種類、ピッチが設計図書通りの基準を満たすことで、正しく面材耐力を発揮させるために確認する項目となります。
チェック基準
<室内側から見た図>
耐力壁は筋交いによるものと面材によるものがありますが、面材による耐力壁は、面材の厚さと釘・ビスのせん断力を耐力で確保するために、種類・ピッチ、面材の仕様に応じた留め付けの施工状態が重要になります。
外周部の留め付けピッチと中通り部の留め付けピッチの計測を行い、問題の無いことを確認します。
それぞれの面材の種類に応じた正しい釘・ビスの種類を使用することが必要です。
今回はこの留め付け釘・ビスの種類と施工状態を確認する項目になります。
不備事例
ケース1ピッチ超過・留め付け忘れ
面材耐力壁で指定されているビス ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。
1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。