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2018/06/22 08:55 - No.228


第8回 テレビコマシャーシャルは高いのか? -大手メーカーの広告戦略と工務店


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がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2018/06/22 08:55 - No.228

 
S1200x600 shutterstock 163369238テレビ広告の費用  「テレビコマーシャルなんて、お金かかりますよねー」 「大手メーカーの家には、コマーシャルの費用も入っているんですよー」  このような話を聞くことがあります。確かにお客様へのトークとしてはあるかもしれませが、そこで止まると、じつは大損をしています。  工務店から見れば、テレビのコマーシャルは大変高額な出費と感じるかもしれませんが、大手にとってはそうではありません。  いや、むしろテレビコマーシャルは、とても安いから行っているものです。たとえば、コマーシャルの費用が1億円かかっても、1万戸売れていれば、1戸あたりは1万円の負担です。月に1戸建てている工務店なら、月1万円程度の広告費といっても普通だと思います。 先のトークを語るほど、極端な費用でもありません。  テレビ広告の目的  では、その広告費は本当に効果があるものなのでしょうか。  「テレビ広告見たのですが、家の資料を送ってもらえますか?」  たまたま、メーカーで広告を出す立場を体験しています。そのような連絡が来たことは、一度もありません。菓子などの広告では、テレビコマーシャルは売り上げに直結しますが、住宅はそうではありません。 住宅会社のテレビコマーシャルは、集客を狙って行うものではないということです。(そういいながら、じつは集客にも大きな効果を発揮します。)  テレビコマーシャルの目的は、認知率の向上にあります。つまり、誰でもが知っている企業になることです。そして認知率が高くなると、住宅展示場でもチラシでも集客効果が高まることが期待できます。  「ああ、ここの住宅展示場にも◯◯メーカーの家が建っているんだ。どんな家なのかちょっとだけ見てみようか?」 「へぇ、近くに◯◯メーカ ..
 
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石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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