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2025/05/09 08:00 - No.1485


新築・リノベで高性能化の価値を追求(注目!!わが社の家づくり)


メディアレポート|注目!!わが社の家づくり
メディアレポート 編集部

2025/05/09 08:00 - No.1485

 

YKK AP株式会社が発行する建築業界情報誌「メディアレポート」の「注目!!わが社の家づくり」では、全国のビルダー様の取組みや家づくりに対する想いを紹介しています。
今回はメディアレポート 2025年5月号に掲載された旭ホームズ様の記事をご紹介します。


旭ホームズ
(広島県広島市)

新築・リノベで高性能化の価値を追求
地域企業の視点から団地活性化にも取り組み

新築住宅で追求してきた高性能化をリノベーションにも展開、快適・健康な暮らしを訴求する。
丁寧な施工、顧客対応が大きな評価につながっている。


末岡 旭ホームズは、祖父が戦後まもなく材木業をはじめ1976年に旭木材を創業、旭ホームズ広島支店として住宅事業の展開をはじめました。長く取り組んできたのが高気密・高断熱をはじめとする高性能な家づくりです。性能は暮らす人の快適さと健康に直結します。お客様に対しても、予算をオーバーしたからといって耐震や断熱など性能に係る部分は削れませんと言い続けてきました。それが旭ホームズの譲れない価値観です。

名藤 新築住宅は、長期優良住宅の認定取得を標準とし、耐震は等級3で許容応力度計算を10年以上前から行っています。断熱はG2程度以上で全棟気密測定も行っています。特に力を注いできたのが現場品質です。SNSでも断熱材の施工など現場の映像や画像を頻繁にアップしています。
また、お客様に寄り添うことを大切に考えています。建築前から時間をかけて細かな打合せを行い、信頼を得て初めて契約に至るという流れを重視し、契約をいただいたらお引き渡しまで徹底的に伴走します。

末岡 これまで注文住宅の受注は年8棟前後でしたが、昨年は5棟。代わってリノベーションが、それまでの年2件程度の受注から一挙に5件へと増えました。これまで性能向上リノベーションの提案に力を入れてきましたが、市場が変わりつつあることを実感しています。


築40年の中古住宅を
リノベしてモデルハウスに

名藤 お客様から、実家を引き継いだが建て替えるとなると高額で、懐かしい思い出がある家を壊すのも忍びない、しかし、冬は寒いし地震に対する不安もある、そんな声を多く聞くようになっていました。そうしたなかで実家に近い場所で中古住宅を購入しリノベーションを行う、または実家をリノベーションして同居するといった需要が増えていくのではないかと考え、リノベーションの提案を始めたのが6〜7年前のことです。

末岡 私たちは、長く高性能な家づくりに取り組んできました。新築もリノベーションも暮らすというゴールは同じです。リノベーション事業を本格化しようと決めた時にも、性能向上は当たり前のコンセプトでした。

しかし、当初は、提案をしても「本当に性能が高まるのですか」といった声が多かったですね。性能向上リノベーションを理解していただくため、とにかくモデルが必要だと考え、2022年に中古住宅を購入、24年3月にモデルハウスをオープンしました。寒い時期に暖かさを、暑い時期に涼しさを訴えるチラシを配布し、「リノベーションで本当に暖かくなる・涼しくなることを確認しに来てください!」と訴求しています。来場いただければ、築40年近い建物でもエアコン一台で快適な暮らしを実現できるのだと納得いただけます。

名藤 リノベーションで目指すレベルは耐震性が上部構造評点1.0以上、断熱性がG1レベルで、予算やニーズによってもう少し上げるような取り組みも行っています。ホームページに建物の構造評定や外皮平均熱貫流率(UA値)がリノベーション前後でどのように変わったのかなど、詳細なデータも掲載しました。


地域工務店だからできる
団地再生への取り組み

末岡 私たちは「五月が丘団地」の一角に社屋を構えています。この団地の造成時から携わり、O B のお客様も非常に多い。ただ、1974年の販売開始から50年が経とうとするなかで高齢化が進み空き家も増えています。3500世帯ほどあるのですが3人に1人が高齢者という状況です。 

こうしたなか中古住宅のリノベーション、空き家活用、地域活性化をポイントに、事業再構築補助金の採択も受けて団地の再生に取り組んでいます。地域工務店として「メンテナンスからリフォーム、売却まで『五月が丘団地』のことは何でも旭ホームズへ」という姿を目指しています。 

私のビジョンは、ここを広島で一番暮らしやすい団地にすること。団地の活性化には地域住民、地域の企業、そして自治体や学校との連携が欠かせません。五月が丘に暮らしたいと言ってもらうため、私にできることは地域企業を束ねることだと考え、私が世話人となり地域企業の方々に声をかけて「五月が丘応援プロジェクト」を立ち上げ、イベントなどを行っています。


「これ”が“いい」というこだわりを

末岡 昨年、リノベーションが大きく増加した分、新築は棟数を落としましたが、新築、リノベーション、不動産の売上高がちょうど3分の1ずつとなり、この形が理想だと思っています。

旭ホームズは住まいに係る「なんでも屋」であることが大きな強み。いずれも軸とすることができるので時代の変化に対応できます。今後も、外部環境に影響されない企業体質を強めていきたいと考えています。

一方、住まいづくりにおいては、今、細かなディテール部分の見直しを進めており、5月末までに仕様を作り上げる予定です。空間は一つひとつのディテールで造り上げられています。例えば、巾木の厚みや高さ、奥行をミリ単位で決めていく。1㎜の違いは分からないかもしれませんが、何か素敵だなと感じていただけるはずです。お客様にさらに高い価値を提供したいと考えています。

これまでずっと現場品質を高めることに注力してきましたが、それらはもう旭ホームズにとっては当たり前。仕上げについて次のステージへと進め、さらに掘り下げていきます。いかに小さなことにこだわれるか―。「これ”で“いい」のではなく、「これ”が“いい」というこだわりです。

建築は、そうした大変さのなかに楽しさがあると考えています。



※本記事は、YKK APより旭ホームズ株式会社様に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。


 メディアレポート2025年5月号

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