お客さまを守るためにかかりつけ医の4つの条件に続いて、今回はお客様の4つの権利の話です。お客様にとって、家を建てるということは、人生の中でも最も大きな投資です。慎重に慎重を重ねて検討しておきたいのは当然のことです。日常品を買うように、失敗しても買い換えれば良いと割り切れるものではありません。さらに、現物を見て売り買いをする売買契約とは違い、注文住宅は請負契約です。見慣れない図面を見て、お客様は完成を予想して契約することになります。また、家を建てるのには、とてつもない情報を必要としていて、流石の情報社会でも、お客様が自分ですべてを知ることは不可能です。そんな状況の中で、家を建てたお客様が不幸にならないためには、どのようなことを考えたら良いのでしょうか。逆に、現代の情報社会は、個人の不利益をSNSに載せて容易に発信できる時代になりました。地域での信頼がいちばんの拠り所である工務店にとって、お客様を守る気持ちほど、大切な理念はありません。こうしたお客様との関係、つまり消費者問題は、意外と古くから提唱されています。その骨子は、半世紀以上も前、アメリカの第35代大統領であるJ・F・ケネディが始まりであるといわれています。暗殺の謎が映画化されるなど、名前を聞いたことがある人も多いと思います。この偉大なアメリカ大統領が、提唱したのが「消費者の4つの権利」というものです。4つの権利そのケネディ大統領が提唱した「消費者の4つの権利」とは、次のようなものです。この後、消費者保護の制度など、各国でも盛んに制度化されるようになります。それは日本も同じで、1968年に『消費者保護基本法』が制定され、2004年6月に『消費者基本法』として改正されます。同法の基本理念では「安全の確保・選択の機会・情報及び ..
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