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2019/02/19 11:39 - No.394


第6回 「耐力壁」工事のポイント ✕ 「監査は改善、検査は対処」


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現場管理の方法は変わり始めている ~課題解決のヒントはここにあり~
小村 直克

2019/02/19 11:39 - No.394

 
S1200x600 top%e7%94%bb%e5%83%8f NEXT STAGEでは、住宅品質の安定と向上を目指して取り組みを実践し、成果を出しているビルダーを「優良ビルダー」と呼んでいます。優良ビルダーは「法的基準をただ守ればいい」「協力業者任せにする」というような現場管理をしていません。ビルダーと協力業者がともに品質向上させるという共通の目的意識を持ち、取り組みを行っています。当コラムでは、そんな優良ビルダーが実践している事例を紹介します。耐力壁の工事は、建物の構造に関わる主要な工程であり、竣工後に瑕疵が発覚しても、簡単に是正・復旧ができない部位です。そのため、工事中の施工ミス、判断ミスを防ぐために、特に自社の施工基準を明確に定める必要がある工程です。筋交いが柱金物と干渉している不備事例です。職人の判断ミスで、柱金物が干渉するため筋交い端部を欠き込みしています。筋交い端部は、原則的に隙間なく横架材と柱と接した状態で、筋交い金物等で固定しなければなりません。職人任せにしている現場では、予想外の施工をしていることがたびたびあります。ある程度、職人に任せるのは悪いことではありませんが、現場監督は、主要なタイミングで現場チェックを行いましょう。※筋交い端部と横架材や柱の間に取り付けるタイプの筋交い金物があります気付きにくい不備事例です。写真にある筋交い金物は、柱に取り付けることで認定されている商品なのですが、交差する横架材の高さに大きな差があるため、横架材に取り付けられています。そのため、筋交いの性能を十分に発揮できない恐れがあります。工事前に現場監督がチェックするポイントの一つです。また、筋交い端部が、柱ではなく横架材に接している場合は、構造的に問題がないか設計者に確認し、判断を仰ぐ必要があります。優良ビルダーでは、交差する横架材の高さ ..
 
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小村 直克
株式会社 NEXT STAGE

1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、 そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。 民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や 品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、 「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。 現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した 学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、 誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを 推進する。 

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