NEXT STAGEでは、住宅品質の安定と向上を目指して取り組みを実践し、成果を出しているビルダーを「優良ビルダー」と呼んでいます。優良ビルダーは「法的基準をただ守ればいい」「協力業者任せにする」というような現場管理をしていません。ビルダーと協力業者がともに品質向上させるという共通の目的意識を持ち、取り組みを行っています。当コラムでは、そんな優良ビルダーが実践している事例を紹介します。
通気層の主な目的は、「室内の湿気を通気層を通して外部へ排出させること」と「外壁等(1次防水)から侵入した雨水を通気層を通して外部へ排出する2次防水の役目」です。今回は、この通気層の目的を果たせなくなる恐れがある現場の不備事例をもとに、施工上の注意点を説明させていただきます。
通気層の入口となる水切り上の隙間がやや小さい事例です。通気を確保するために、外壁仕上げ材の下端と水切りとの隙間を一般的に10~15㎜程度あけます。(サイディングメーカーの施工要領書を要確認)
横胴縁が連続している事例です。胴縁に通気の隙間がないため、水切りから軒へ通気ができません。また侵入雨水の排出も横胴縁で妨げられてしまいます。通気を確保するために、一般的に1820㎜につき30㎜程度の隙間をあけます。(参考:フラット35木造住宅工事仕様書)
窓廻りの通気の隙間がほとんどない事例です。窓上の壁では通気の入り口が無いため、空気が滞留してしまいます。通気を確保するために、一般的に30㎜程度の隙間をあけます。(参考:フラット35木造住宅工事仕様書)
防水シートにたるみが発生し、通気の妨げとなっている事例です。たるみの無い施工が防水シート張りに求められます。また、防水シート端部のめくれも通気の妨げにな ..
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1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。