日本サステナブル建築協会が「省エネで健康・快適な住まいづくりを!」と題したリーフレットをWEBで公開した。これは国土交通省と厚生労働省の連携事業「スマートウェルネス住宅等調査事業」(2014年度〜)の成果をまとめたもので、冬暖かく夏涼しい省エネ住宅が経済的であるだけでなく健康的でもあることを情報発信している。具体的には、さまざまなデータを踏まえて、断熱性能が高い住宅は①ヒートショックの防止②高血圧症の防止③循環器疾患の予防④熱中症の予防⑤身体活動の活性化につながる――のことを紹介している。例えば、冬の起床時の室温が20℃から10℃に下がった場合、最高血圧が80歳の男女でそれぞれ10・2 mmHg、11・6 mmHg上昇したのに対し、省エネリフォーム後は起床時の最高血圧は平均3.5mmHg低下した。また、室温18℃未満の住宅に暮らす人は18℃以上の住宅に暮らす人に比べて心電図の異常所見のある人が約1.9倍、総コレステロール値が基準範囲を超える人が約2.6倍にもなる。足元を冷やさないことは病気にもなりにくそうだ。床付近の室温が15℃未満の住宅に住む人は、15℃以上の住宅に住む人に比べて、高血圧で通院している人が1・51倍、糖尿病で通院している人が1・64倍にものぼる。 さらに居間や脱衣所の室温が上昇すると住宅内での活動が活発になることも分かった。断熱改修によりコタツ暖房や脱衣所暖房を使用しなくなることで、65歳以上の男性で34・7分、女性で33・9分一日当たりの活動量が増加する。省エネ住宅、省エネリフォームが健康につながることが明らかになりつつあり、省エネ住宅の広がりにさらに加速がつきそうだ。▼ 詳細はこちらからhttp://www.jsbc.or.jp/document/file ..
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