第2回　エクステリアを提案するにあたり、オーナー側の目線で提案してみませんか？

エンドユーザーの行動および意識と、私たちエクステリア関係者との間には、今はっきりとしたズレがあるように思います。その原因である問題は、多岐に渡っているのが現状です。私たち建築業界関係者全体が当たり前と考えている設定すら、見直すべき時期に来ているのではないでしょうか。そこで、オーナーとなる一般女性の主婦Ｋ子さんに、ＹＫＫａｐからフェンスを選んでもらうことにしました。K子さんの思考や行動を観察することで、現状の課題を考えるとともに、提案の要点を探っていきたいと思います。＜1＞K子さんは、ソファに座り、スマホで“YKKapフェンス”を検索しました。HP上に商品ラインアップが出てきましたが並んでいる用語がわかりません。仕方がなく、フェンスの字を頼りに、意味の分からない“エクステリア”を選んでみました。疑問1.　カテゴリーから見ても用語がわからない。エクステリアって何？課題1.　住宅のオーナーの重要な人物は主婦です。私たちが使っている言葉や、説明、あり方が当然のように男性主体になっていませんでしょうか。女性が理解しやすいアプローチがあるはずです。＜２＞シリーズ毎に掲載されたものを見たところで、全体が見えないし、分かりにくい。とりあえず一つ選んで見たものの、スマホじゃ見切れない。いくら位かも分からなかった。疑問2　何でもいいけど大体いくらなの？どこにのっているの？課題2.　提案建設業界の商売は、B TO Bが、主体です。しかし、世の中は、コンピュータネットワーク上での電子的な情報通信によって商品やサービスを売買したり分配したりする、E コマースが発達し、B TO Cの世界が広がっていっています。現実、B TO Bの世界では、最終オーナーである発注者が重要顧客の位置付けになっていないことが多 ..