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2019/09/17 09:59 - No.569


第2回 なぜ「断熱」するの?(1)


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省エネのキホン
堤 太郎

2019/09/17 09:59 - No.569

 
(前回記事はこちら)今回も、「住まい手ファースト」の視点で考えてみましょう。たとえば、「なぜ断熱するの?」という問いに対してワン・フレーズで答えなければならないとしたら、あなたはどのように答えますか?私はまず「温度差をなくすため」と答えます。不思議に思われるかも知れません。断熱性能が高くなるほど家の中と外の温度差が大きくなるのでは、と考えるのが普通ですよね。それは確かにその通りなのですが、実際に何十年も暮らすであろう「住まい手」の毎日の健康性(およびその結果としての快適性)に注目すると、温度センサーなどの「機器」ではない、「人体」に周りの環境がどう作用するか、という点を考える事がとても重要になってきます。「人体」にとって「呼吸」に並び重要なものが「放熱(ほうねつ)」です。体内の深部体温(安静時ほぼ37℃)を一定に保つことが生命を維持するためには不可欠であり、それには体内で発生する「代謝(たいしゃ:食事・水分を元にして細胞で起こる燃焼)熱」と「放熱」のバランスが取れていることが重要です。主に肌の表面等から(30℃~35℃で)、周囲に自然に放熱できるのが、人体にとっての「健康的」かつ(個人差はありますが)「快適」な環境であると言えます。「人体」からの「放熱」にはさまざまな形がありますが、その中でも「放射」による割合が大きいことに注目しましょう。ちなみに、「放射」とは、室内で熱が伝わる際の3要素、「伝導(でんどう)」「対流(たいりゅう)」「放射・輻射(ほうしゃ・ふくしゃ)」のうちの一つです。(サーモ画像で色分けとして見えるのは、物質が「放射」している熱エネルギー量の違いであると言えます)よって「人体」が⇒周囲から不要な放射をもらうまたは⇒過剰に放射が逃げていくという自然な放熱をさまた ..
 
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堤 太郎さん
一般社団法人 みんなの住宅研究所

一般社団法人 みんなの住宅研究所 代表理事/株式会社 M's構造設計所属。一級建築士、CASBEE戸建評価員、BISほか。1966年奈良県生まれ。1990年摂南大学工学部建築学科卒業。関西商圏のビルダーに27年勤務し、主に2x4工法(枠組壁工法)の戸建住宅設計に携わる。2013年にドイツのフライブルクをはじめとした各地の研究機関・企業等をツアー視察した後、ATC輸入住宅促進センター(大阪市)主催の省エネ住宅セミナーにて、企画のアドバイスやパネルディスカッションのコーディネーターとして複数参加。2018年にM’s構造設計に参加、「構造塾」講師や「省エネ塾」の主催、個別コンサルタント等を行っている。

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