導かれる構図、再び前回は、横浜山手のエリスマン邸を使って、iPhoneXでの撮影事例を示しました。もともとプロには、プロのカメラ機材とテクニックがあります。カメラの構え方はもちろん、数十万円もするシフトレンズを駆使することで、ビジュアルの肝である構図を工夫できます。ところが、iOS13で導入された機能を使っても、プロの機材同等の撮影ができることがわかりました。現代の画像技術は、素晴らしいものです。これによって、構図を工夫する知恵さえ理解していれば、インスタ・テクニックを習得できるであろうこともご理解いただけたと思います。さらに同じiPhoneXを使って、デジタル技術を活用して、広角レンズを代用することもできます。同じ横浜山手にある、ベーリック・ホールのビジュアル例を見ていただきます。このビジュアルでも、ほとんど必然的にカメラを構える場所は決まってしまいます。まずは、建物の中央に構えます。ここでは、丁度中央にある玄関の正面に構えなければ、左右の窓の立体感が偏り、アーチと玄関扉もずれてしまいます。また、大きな蘇鉄の株立ちの配置も、まるで、この正面の中心線から撮るようにと指示されているかのようです。玄関正面から、できる限り退いてくると、手前の樹木の枝葉が画角内に垂れこんできます。ここでは、建物右側の煙突と枝葉の重なり方で微妙に重ならないところまで退いています。これ以上退くと、建物が隠れてしまいます。カメラ位置を下げると、手前の蘇鉄が高くなり、道路や玄関ポーチが薄くなります。構図を考えると、カメラの位置は決まってしまうのです。幸いにも、iPhoneXの標準的な画角で、ギリギリ全景を撮影できました。補正を前提とした構図このビジュアルでも、消失点が中心にないことを見れば、シフトのテクニック ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。