リフォーム産業新聞の編集長、金子裕介です。当連載では、リフォーム業界の最新トレンドの動向をご紹介します。今回、第15回目は「近い将来、新築購入者よりも中古物件購入者のほうが "満足度が高い" 時代がくる !?」というテーマでお送りします。◆新築を買った人と中古を買った人の満足度「新築から中古」と業界は大きく変化していますが、何となく "中古住宅は新築より劣っているもの" という見方をしている人は多いのではないでしょうか。私は中古住宅流通業界を長らく取材してきましたが、新築にも勝る部分は色々あるのではないかと思っています。そこで「新築を買った人と中古を買った人の満足度」を調べてみようと思い、政府が発表しているデータを見つけました。引用元)平成 30 年 住生活総合調査結果 国土交通省住宅局(上下ともに)こちらは、国土交通省が令和2年8月7日に発表した調査レポートで、上のグラフが「住宅取得方法別の住宅および居住環境の満足度に関する調査」結果で、下のグラフは「持ち家への住み替え後の居住形態(新築住宅、中古住宅)に関する調査」結果になります。この結果からは、新築を買った人の不満率は18.6%で、中古住宅を買った人の不満率は22.1%ということがわかりました。その差はわずか約4%でした。まず思ったのは、新築住宅を買った人の5人に1人程度は不満を感じているということです。そして、中古を買った人は確かに新築を買った人よりも不満率はやや高いが、そこまで大きな差はないということでした。つまり、中古住宅という商品と新築住宅という商品の満足度は大きく変わらないということです。◆新築と中古、それぞれのメリットとは中古のメリットは価格の割安さ、立地選定の選択肢の広さ、好きなように改修できる点など様々あり ..
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