リフォーム業界の専門メディア、リフォーム産業新聞編集長の金子裕介です。今回も取材を通じて分かった、リフォーム業界の最新の動向を「3つのトレンド」としてお伝えします。■ トレンド1 リフォーム需要じわり回復も、課題山積み6月以降、「受注が戻ってきた」という声が、多くのリフォーム会社から寄せられています。嬉しい悲鳴ですが、実は増えた注文に対して職人が足りていないという声も同時に上がってきています。大阪のリフォーム会社では、受注が出来ても、職人が不足していて、一部の工事の着工時期が2〜3カ月先になるケースも出てきました。生活者からしてみれば早くリフォームしたいのになかなか工事が始まらない、業者も早く完工売り上げが欲しいのに、先延ばしになる、と悪循環に陥っています。職人不足問題が解決できなければ、リフォーム事業者の業績拡大はあり得ません。最近取材していてよく経営者の方々に言われるのが、自社職人の雇用、育成を始めていること。明らかに職人が足りなくなる中で、どう施工力を確保するのか、どの事業者にも問われています。■トレンド2 モデルルーム、ショールーム、リアルな場が再注目コロナ禍でオンライン営業、オンライン見学会など、ITを活用したセールスが続々と始まっています。読者のみなさんも取り組んでいると思いますが、結局お客さんとしては、実際のキッチン、お風呂を見たいというユーザーが多いのではないでしょうか。多くのリフォーム会社の経営者は「オンライン営業を提案しても、直接会って話したい、ショールームにある設備を見たいという人が多い」と話します。そこで今売上を伸ばしているのが、住設を豊富に揃えたショールームを持つ事業者。住設をたくさん並べて、というビジネスモデルは新しいものではありませんが、先日取材し ..
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