全国の都道府県のうち、持ち家率No.1の富山県。その富山県で、いま面白い取り組みが始まっています。その名も『100円不動産』。なかには1円で取引された家もあります。100円不動産の発起人でNPO法人とやまホーム管理サービス代表の中山聡さんにお話を聞きました。地方の空き家が100円で手に入る時代空き家のなかには、何十年も空き家になっていて、シロアリ被害にあっていたり、雨漏りをしたりしている場合があり、修繕費にお金がかかることから、買い手が見つからず、不動産屋さんも手の打ちようがないと困り果てていることがあります。そうした不動産のもらい手を見つけるために、ホームページ上で空き家を紹介する『100円不動産』という斬新でユニークなネーミングのサービスが富山県で始まっています。 たとえば、上の写真のように、富山県内で明治時代に建てられたと考えられる、築100年前後の歴史ある洋風建築の空き家も 100円で売りに出されました。富山県議会の初代議長の家で、数寄屋様式が採り入れられ、茶室つきの風情のある家です。45年もの間、住み手がおらず、空き家になっていたのです。 築100年の洋館も築50年輪島の家も100円 100円で売られた石川県輪島市の一戸建てもう1軒、実際に100円で売られたケースを紹介しましょう。家は築50年、柱や梁は太く頑丈な木造一戸建てです。 輪島塗で知られる石川県輪島市の最寄り駅から、クルマで40分以上かかる場所にあります。コンビニやスーパーも近くにありません。購入したのは、60代の男性。『100円不動産』を手がけるNPOのボランティア会員でした。家自体がとてもしっかりしたつくりで、改修したのはトイレと土間だけです。あとはNPOの仲間に手伝ってもらい、掃除をしたそうです。購入し ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。