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2026/01/30 16:00 - No.1519


第56回 構造の基本を整理します


「構造塾」佐藤実氏の『本当にヤバイ木構造の話 ~これからの木造住宅の耐震性能』
佐藤 実

2026/01/30 16:00 - No.1519

 
■耐震等級とは何か耐震等級とは、建築物がどの程度の地震力に耐えられるかを示す指標であり、住宅の品質確保の促進等に関する法律、いわゆる品確法の性能表示制度に基づいて評価されます。耐震等級は1、2、3の三段階で区分されています。・耐震等級1:建築基準法で定められている最低基準・耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震性能・耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震性能■耐震等級の算定方法耐震等級の算定には三種類の計算方法があります。建築基準法に定められている最も簡易的な「仕様規定の計算」、これに比べて計算項目がやや増える「品確法の計算」、そして最も詳細な「許容応力度計算」です。仕様規定の計算では耐震等級1しか求められず、品確法の計算では等級2と3を算定できます。許容応力度計算では等級1から3までのすべてを算定することができ、より実態に即した耐震性能の評価が可能となります。●仕様規定の計算(耐震等級1のみ)建築基準法で定められている最も簡易的な方法です。壁量計算やN値計算といった基本的な検討を行いますが、主に水平力に対する検討にとどまります。梁や基礎の断面を決定するような設計項目は含まれておらず、鉛直荷重に対する検討はほとんど行われません。したがって、仕様規定の計算で得られるのは耐震等級1のみであり、構造安全性を十分に担保するには不十分です。●品確法の計算(耐震等級2、3)品確法に基づいた計算で、仕様規定に比べてやや詳細です。梁の断面や基礎の寸法などをスパン表によって決定することが可能であり、耐震等級2や3を評価できます。ただし、スパン表は単純な架構を前提としているため、自由設計の複雑な構造や区画が整わないべた基礎には適用できません。そのため、品確法の計算を用いる場合でも、梁や基礎に関し ..
 
佐藤 実
株式会社M's(エムズ)構造設計

1968年新潟県生まれ。1990年東北工業大学工学部建築学科卒業。㈱佐藤住建を経て、2006年㈱M’s構造設計設立、現在に至る。2010年東京大学大学院修了。2010年「構造塾」を設立、木質構造に関するセミナー、構造計算技術者育成講座を開催。著書に、最高に楽しい木構造入門(エクスナレッジ)、楽しく分かる!木構造入門(エクスナレッジ)がある。

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