住宅デザインを語ろうとするのは、とても難しいものです。その難題の住宅デザインについて、書いてみたいと思いました。できれば住宅の担い手である地域工務店の経営を観点にして住宅デザインを考え、工務店にもできるテクニックとしてまとめてみたいと思います。最終回となる今回は、「住宅デザインで売れるために」というテーマをお送りします。※前回記事はこちら(前回テーマ:デザインを向上させるテクニック⑦)◆住宅デザインの向上住宅のデザイン・テクニックについて、これまで15回を重ねて書いてきました。住宅のデザイン性を高めることが、売れる工務店になる条件のひとつと考えています。逆に、テリトリー内のお客様に呆れられるような家ばかり建てていては、じり貧になることは目に見えています。住宅のデザインはそれほど工務店にとって大事なことであり、だからこそ住宅情報誌やウェブでも、必ずデザインに関する記述があります。住宅は最終的には具体的な「カタチ」となって見えてしまう以上、デザイン性の感じられない住宅は情報誌にも取り上げられず、ウェブ上でも成功例にはなってくれません。一方で、デザインを評価することはなかなか難しいことです。ましてや現代のような多様化の時代になると、誰にでも受け止められる究極のデザインというものは存在せず、広い範囲で好き嫌いの判断になってしまうようにも思えます。しかし、それでは住宅デザインを向上させる手法は見えてきません。音楽に通じていなくて楽器も扱えない人でも、不協和音には不快さを感じるように、目で見るデザインにも似たような感性が多くの人に備わっていることを前提にして、「ゲシュタルトの法則」を利用して、住宅デザインを向上させる手法を解説してきました。「ゲシュタルトの法則」による見方さえできるようにな ..
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