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2025/04/24 13:00 - No.1479


GX志向型住宅でさらなる省エネを 断熱等級6のクリアを目指す(特集)


メディアレポート|特集
メディアレポート 編集部

2025/04/24 13:00 - No.1479

 


YKK AP株式会社が発行する建築業界情報誌「メディアレポート」の「特集」では、季節の話題や特にお伝えしたい情報をご紹介しています。
今回はメディアレポート 2025年4月号に掲載された「GX志向型住宅でさらなる省エネを」をお届けします。


GX志向型住宅でさらなる省エネを
断熱等級6のクリアを目指す

ZEH水準の一歩先をいく新しい省エネ住宅「GX志向型住宅」の姿が明らかになりました。
断熱等性能等級6のクリア、一次エネルギー消費量削減率35%、太陽光発電の設置などが要件で、これからの高性能住宅のスタンダードになりそうです。
(2025年2月26日時点の情報です。詳しくは子育てグリーン住宅支援事業HPをご確認ください)


「GX志向型住宅」が打ち出されました。「住宅省エネ2025キャンペーン」で実施される「子育てグリーン住宅支援事業」の1つのメニューとして、補助額は戸当たり160万円とこれまでにないものとなります。

対象となるのは、注文住宅の新築、新築分譲住宅の購入、賃貸住宅の新築。戸建住宅の要件は、断熱性能が断熱等性能等級6以上、一次エネルギー消費量削減率が再エネを除き35%以上、再エネを含み100%以上(寒冷地は75%以上、都市部狭小地等は求めず)です。

断熱等性能等級6は、例えば5〜7地域でみると外皮平均熱貫流率(UA値)は0.46W/㎡・Kであり、これは北海道の等級4と同等の数字です。また、一次エネルギー消費量削減率35%は、ZEHの同20%、ZEH+の同25%を大きく上回るもの。その実現には、冷暖房機器、換気設備、給湯器などトータルで設備機器を検討する必要があります。

また、再エネを含み100%削減も求められることから、現実的な対応として太陽光発電の設置が必須となります。

今年4月、省エネ基準への適合が義務化され2030年にはZEH水準へと引き上げられる予定です。ZEH水準=断熱等性能等級5が最低水準となるなか、住宅の省エネ性能のさらなる向上が進むと考えられます。その目指すべき高性能住宅のスタンダードが「GX志向型住宅」といえます。

担当者の声
「GX志向型住宅」の補助は、すべての世帯が対象で注文、分譲、共同住宅で160万円/戸とこれまでにない補助額です。その中で断熱等級6が要件化されたことで、これまで以上に樹脂窓の採用機会が増えることになります。一次エネ35%削減には、南面に日射取得型ガラス+シェード、東西北面に日射遮蔽型ガラスが最も効果的であることから、「APW 430」新商品の大開口商品も活用して頂けます。


性能向上が必須の時代に
次世代のスタンダードを目指せ

高性能住宅の実現は樹脂窓から

国はGX(グリーントランスフォーメーション)推進、今後10年間で住宅・建築分野へ14兆円を投資します。その大きな柱が省エネ性能向上への支援。その一環として打ち出されたのが「GX志向型住宅」です。

「GX志向型住宅」で求められる断熱等性能等級6以上の実現、つまり外皮強化の大きなポイントになるのが開口部。等級6以上というこれからの高性能住宅には樹脂窓が必須と言えます。例えば、6地域において、窓を樹脂窓にすることで等級5から等級6に上げることができます。さらにトリプルガラス樹脂窓+断熱強化で等級7へと引き上げることも可能です。

また、一次エネルギー消費量の削減について、冷房・暖房、換気、給湯などの高効率化により35%削減が、加えて再生可能エネルギー含みで100%削減も求められます。

今後、スタンダードになっていくと考えられるGX志向型住宅。等級6に未対応の住宅事業者は、補助制度スタートを機に、外皮と設備の仕様を見直し、その標準化に向けた取組みが重要だと考えられます。


断熱化により暖かく快適な暮らしが実現

GX志向型住宅で求められる断熱性能は等級6以上。例えば、6地域の等級6は0.46W/㎡・Kとなります。断熱性能を上げることで室内の温熱環境を改善することが可能です。例えば、断熱等性能等級4と等級6の住宅を比べると冬の最低室温は5℃も違います。冷暖房の無駄を省きエネルギー費を削減できることはもちろん、夏涼しく・冬暖かな健康的で快適な暮らしを実現することができるのです。

※断熱等性能等級4を100とした場合
出典:(一社)20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会(HEAT20)



高性能な住宅づくりに
APWシリーズをさらに充実

断熱等性能等級6以上の省エネで快適な家づくりには、樹脂窓が最適です。
省エネ性能の向上と、より豊かな住空間づくりに向け、「APW 430」シリーズのさらなるラインアップ拡充を図りました。

窓は、断熱性や気密性、日射遮蔽・日射取得といった性能、使い勝手などはもちろん、外の景色を楽しんだり、明るい日差しを取り入れたりと、快適で健康な豊かな暮らしを実現することができます。

窓を減らすことで断熱性を高めるというアプローチもありますが、YKK APでは、快適性や暮らしやすさを犠牲にすることなく、開放的な空間を実現しながらも断熱性を高める提案が重要だと考えています。

こうした住まい・暮らしの実現に向けて、樹脂窓「APW」シリーズをさらに拡充、さまざまなニーズにお応えします。

GX志向型住宅の補助金制度のスタートは、等級6未対応の住宅事業者にとってはその標準化に向けての格好の機会であり、外皮や設備仕様決めの検討を、等級6対応の住宅事業者は補助金活用でさらなるグレードアップを図ってはいかがでしょうか。


APW 430/430+ 日射取得型トリプルガラス クリア色
リビングの大開口窓で日差しをたっぷりと

窓ガラスの使い分けにより、光熱費を上手に抑えることができます。窓ガラスには、日射熱取得率の違いによる日射取得型と日射遮蔽型があります。日射取得型ガラスは日射の熱を取り込み暖房熱を外へ逃がさず暖かさを保つことから、南面での採用がお勧めです。逆に東西北面には日射熱取得率が低い日射遮蔽型を。直射日光を遮り室内を涼しく保つことができます。

「APW 430/430+ 日射取得型トリプルガラス クリア色」は、高い断熱性と日射熱取得率で日差しをたっぷり取り込める窓。冬場の窓辺でも暖かく過ごせ、南面のリビングの大開口にお勧めです。


APW 431 引違いテラス戸 4
開放感あるW9尺×H24を追加、さらに操作性も向上

「APW 431 引違いテラス戸」のサイズを拡大、開放感あるフルハイト納まりを実現します。2枚建(重量ガラス仕様)、4枚建ともに25124サイズと25624サイズを追加しました。熱貫流率は1.13W/ (㎡・K)(※1)、日射熱取得率は0.57(※2)と南面の大開口に最適です。サイズ拡大によって開閉が重くなる課題について、重量ガラス仕様の気密材を見直し操作性を向上しました。求められる気密性を踏まえ何種類もの気密材を試し、初期開閉力を約20%軽減しました(※3)。

※1 JIS A 4710に基づく社内試験 引違いテラス戸・16513サイズ ダブルLow-E日射取得型クリア・アルゴンガス入・樹脂スペーサー ※2 JIS R 3106に基づく計算値 ※3 25624サイズ社内試験結果より、重量ガラス仕様のみ


APW 431/APW 431+ 開き窓テラス・テラスドア・勝手口ドア
性能・品質そのままに幅広いサイズを設定

「APW 431/431+」のテラスドアにW087規格の追加を行いました。有効開口750mmを確保、眺望性と出入りしやすさの実用性を兼ね備えます。熱貫流率0.94W/(㎡・K)(※4)、日射熱取得率0.58(※5)と、断熱性と日射熱取得率を実現しました。これまでテラスドアサイズはW074までのラインアップでしたが、補強金具の追加により性能・品質を確保しながらバリエーション拡充を実現しました。

追加サイズは、ドア単窓がW087、ドア2連窓がW165、W256で、それぞれH18、H20、H22を揃えています。

※4 JIS A 4710に基づく試験値 開き窓テラス+FIX連窓[16015サイズ] ダブルLow-E トリプルガラス 日射取得型クリア アルゴンガス入 ※5 JIS R 3106に基づく計算値


 APW 430 引違い窓/APW 431 引違いテラス戸
クレセント位置変更で安全や利便性を高めます

「APW 430 引違い窓/引違いテラス戸」のクレセント位置変更品を追加しました。子どもや高齢者への安全配慮、また、利用目的に応じて柔軟に対応します。

引違い窓にはクレセントダウン仕様を設定。手が届きにくい高い位置の窓のクレセントを手が届く高さに設定、排煙設備としての活用が可能となります(建築主事等にご確認下さい)。また、引違いテラス戸にはクレセントアップ仕様を設定し、子どもの手が届かない高さとすることで、ベランダへの設置などにより、思わぬ事故の未然防止に貢献します。




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