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2017/03/31 15:49 - No.72


第7回 いまどきの省エネルギー住宅入門 ZEH登録・申請編⑦ 加点制度を利用して補助金を得る


ゼロから学ぶ ZEHの教科書
大菅 力

2017/03/31 15:49 - No.72

 
解説に用いた建物の屋根伏図。太陽光発電システムを6.8kW載せている。補助交付には躯体性能を高めることが最優先だが、太陽光のkWも評価に影響するので屋根形状などの検討も重要だ(設計施工:菅沼建築設計)前回は実施計画書の提出の注意点と、提出後の変更について述べた。今回は確実に補助金を獲得するための加点制度の利用について説明する。書類送付後の流れとしては、SIIにおいて工務店などから送られてきた実施計画書などの書類をもとに補助金の対象とするかどうかを審査する。審査は、太陽光発電システムなどの創エネルギー量を除いた年間の一次エネルギー消費削減率で各物件を評価していく。そして、各回の公募の予算内で評価の高い事例から補助対象として採択する。昨年末に発表された「ネット・ゼロ・エネルギーハウス支援事業調査発表会2016」によると、平成28年度補助制度(第1回~6回)の公募数は9993件に上り、そのうち補助金が交付されたのは6356件。つまり3割以上の物件が補助の対象から外れている。前述したように、補助金は評価の高い順に決定していくので、ZEHの性能基準ぎりぎりでは採択されなくなっているということだ。今年に入ってZEHの認知度はますます高まっているので、次年度の補助金獲得の競争はさらに厳しくなるだろう。 ZEHの補助金交付件数とその内訳「ネット・ゼロ・エネルギーハウス支援事業調査発表会2016」より  ■加点制度の活用そうしたなか注目されるのが「加点制度」だ。以下の①〜③の要素を備えた住宅は、補助金の対象となるがどうかを評価する際に加点が得られるのだ。 評価における加点要素①交付要件よりUA値を20%以上強化した住宅は削減率10ポイント加点②HEMS採用の住宅は削減率5ポイント加点③建築物省エ ..
 
大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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