◆コロナ禍で導入した設備
◆Wi-Fi、空気清浄機、宅配BOXがトップ3
(公社)全国宅地建物取引業協会連合会と(公社)全国宅地建物取引業保証協会の2020年「不動産の日アンケート」で、コロナ禍での居住志向および購買に関する意識調査を行っている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響による住み替えについては、「既に住み替えた」が3.1%、「住み替えを検討した」が6.3%であり、あわせて1割弱が住み替えを実施・検討したと回答した。こうした傾向は若い世代で顕著で、20~30代では1割以上が住み替えを実施・検討している。
住み替えを検討・実施した地域は、「郊外から郊外」(36%)と「都市部から都市部」(31%)に二分された。コロナ禍で社会環境が大きく変わっても、郊外志向の人は郊外で、都市志向の人は都市で暮らしたいという意向は変わらないようだ。テレワークの普及で通勤時間の優先度が下がり、都市部から郊外への移住が注目されているが、「都市部から郊外」(17%)の意向は2割弱。逆に「郊外から都市部」(16%)も同程度の意向となっている。
住み替えを検討・実施で重視したポイントは、「最寄り駅からの距離」(33%)と「ローンや賃料等、住宅費を抑えること」(33%)が最も多く、同調査では「長期的な経済リスクを考慮している傾向がうかがえる」と分析している。
新型コロナウイルスの影響により導入を検討・実施した設備は「インターネット(WiーFi)環境」が最も高く、性別、年代、地域別のすべてで最も高くなっている。”新しい生活“においてインターネット環境はなくてはならないものと言っていいだろう。
次いで「空気清浄機」(22%)、「宅配ボックス」(20%)がトップ3。きれいな空気環境を求めるニーズの高まり、また、宅配の増加への対応が求められている。特に空気環境については4位「エアコンなどの空調」、5位「換気設備」をみても明らかであり、今後の住まいづくりの提案における重要なポイントとなりそうだ。また、ほぼすべての項目で年齢が若いほど支持が高くなっており、特に「宅配ボックス」は20代が36%であるのに対して60代は13%でしかない。”新しい生活“への変化には、若い層ほど強く反応しているようだ。
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YKK AP 株式会社 発行「メディアレポート 2021.06」
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