◆断熱の効果を知っていますか?
◆"節約"7割だが"健康"は2割にとどまる
リノべるが、一都三県に居住する20~59歳557人を対象に「断熱に関する世論調査」を行った。
「断熱をすることで、自身や住まいにどんな効果があると思いますか?」の質問では、「光熱費の節約」(66.8%)、「住まい全体が寒くなくなる・暑くなくなる」(47.8%)、「部屋ごとの温度差が小さくなる」(44.0%)がトップスリーとなった。
一方で「ヒートショックを防ぐ」(26.4%)、「カビ・ダニの発生低減」(23.5%)、「風邪など病気にかかりにくい」(16.9%)など、健康被害を防ぐという認知は2割程度にとどまっている。
住まいの断熱対策の実施・不実施をみると、「断熱に興味のある人」の54.4%が断熱を実施済みであることから、効果に対する理解が断熱の実施につながるとみられる。
断熱対策を実施した時期は、過半数の53%の人がコロナ禍の2020年以降に行っている。また、断熱に対する関心が高まったきっかけは「家の中の寒さや暑さを不快に感じた」(60.9%)が圧倒的に多く、近年世界的な課題となっている「地球環境」と「断熱」を紐づけて考えた人は少なかった。
コロナ禍で在宅時間が増えたことで住まいの温熱環境について関心が高まったものとみられる。
「断熱は地球にもやさしい』というイメージがありましたか」という質問には、全体の52.6%が「ある」と回答しているが、特に断熱に関心のある人に絞ると71.6%が「断熱=地球にもやさしい」というイメージを持っていることが分かった。断熱の効果を知るほど、「断熱」と「地球環境」がつながるとみていいだろう。
断熱対策を行っている部位の回答では、前回の調査で、効果の高さに反して認知度の低かった「窓」が1位となった。メーカーや団体による発信が増えたことが要因だと考えられる。
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YKK AP 株式会社 発行「メディアレポート 2022.06」
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