コラム
こちらの連載では、現場監督がすぐに役立てることのできる木造住宅の品質管理ノウハウをご紹介します。全12回の連載では「構造躯体工事」にテーマを絞り、役割と目的、判断基準、現場事例、回避方法、対処方法に分けて解説を行います。連載第5回目となる今回は、「座堀りの深さは土台高さの1/3以内である」について解説します。
役割と目的
耐力面材
▶面材耐力壁は、構造計算のもとに地震時の横揺れや台風による風の影響を受け、住宅が変形し破損したり、倒壊したりする危険を軽減する役割があります。
耐力壁の釘打ち
▶今回の項目は、耐力面材の留め付け釘が下地材にしっかりと留め付けられていることを確認する項目となります。釘が下地材にしっかりと留め付けられていないと、耐力面材本来の目的である耐力が確保されなくなります。そのため留め付け釘が基準通りに施工されているかを室内側から確認する項目となります。
チェック基準
<土台の座堀り深さ>
まず初めに、図のように耐力壁に打ち込まれた釘の施工状態を確認します。面材耐力壁の釘が面材に対して打ち損じなく施工されることが重要となります。打ち損じの釘を抜かずに増し打ちする方法と、打ち損じの釘を抜いて打ち直す方法があります。いずれの施工方法も、打ち存じ釘の不足本数を留め付ける事が重要となります。打ち付ける事によって、耐力面材の倍率が維持できます。
不備事例
ケース1座堀りの高さが土台高さの1/3を超えたケース
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1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。