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2024/10/23 15:00 - No.1449


すべては“お客様目線”による家づくりのため(注目!!わが社の家づくり)


メディアレポート|注目!!わが社の家づくり
メディアレポート 編集部

2024/10/23 15:00 - No.1449

 


YKK AP株式会社が発行する建築業界情報誌「メディアレポート」の「注目!!わが社の家づくり」では、全国のビルダー様の取組みや家づくりに対する想いを紹介しています。
今回はメディアレポート 2024年10月号に掲載されたアーキテックプランニング様の記事をご紹介します。


アーキテックプランニング

(北海道札幌市)

高性能住宅の商品化、原価管理の徹底など
すべては“お客様目線”による家づくりのため

短期間で年間250棟供給に拡大したアーキテックプランニング。高性能住宅の商品化や原価管理システムの自社開発など先端の取り組みを進めてきた。FC事業立ち上げなど新規事業を相次いで打ち出している。


アーキテックプランニングは、「性能×デザイン」を標榜し注文住宅事業を展開しています。2002年の創業から7〜8年間はローコスト住宅を中心としていましたが、競合他社が多く、住宅に付加価値をつけづらいことなどが課題でした。そこで2015年に「Class S」を開発、高性能住宅にシフト、「性能×デザイン」をキャッチコピーとして打ち出し、性能とデザインにこだわったビルダーであることを分かりやすく伝えるようにしました。以降、住宅性能表示制度の最高等級を標準としてきました。

現在、断熱性能は断熱等性能等級6を標準としています。最高等級として等級7が設定されましたが、その分コストも上がります。暖かな家をつくることは非常に重要ですが、等級6をクリアするレベルで十分だと考えています。

仕様は、壁がダブル断熱、小屋裏に吹込断熱、基礎断熱、窓はトリプルガラス樹脂窓の「APW 430」、玄関ドアは「イノベスト D50」を採用しています。UA値は0.24、Q値は1.12程度です。また、暖かいだけでなく、より健康的な暮らしを実現するため全床床暖房、第一種熱交換換気、マイクロバブルを発生する浴槽などを標準装備としています。

こうした差別化の取り組みが奏功して受注が増加しました。現在、北海道の札幌、旭川、苫小牧の3営業所、また、福岡支店で事業を展開しており、年間引渡棟数は250〜270棟程度となっています。


坪単価での価格で自由設計のハードルを下げる

もう1つのコンセプトであるデザインは、デザイナーズ住宅のような高いデザイン性という意味ではありません。家づくりのルール化によってお施主様の要望を反映しやすい仕組みとしているのです。通常、お施主様の細かなニーズに対応すればするほど利益率が下がり、利益を確保しようと思えば価格は上がります。

私たちは価格を積算型ではなく坪単価で設定しています。例えば、窓の数を増やし、段窓や連窓にしても値段は変わりませんし、コの字型として中庭が欲しいと言われても、価格が高くなるからと諦めなくとも理想のお家を建てることができます。自由設計のハードルが低いため、デザイン性の高い提案をすることが可能です。

また、営業が自らプランを作成することも特徴です。お客様のことは直接対応している営業担当者が1番よく分かっているため予算感を踏まえた提案が可能です。例えば、2,000万円の予算だと言われた設計者は2,000万円だとこれしかできないという提案になりがちですが、営業担当者がそれではお客様が満足されないと考え、お客様と直接対話を重ねながらプラン提案ができることで満足度の高い理想の形に近づけることが可能です。


水面下でのファンづくり
まずベスト3に選ばれること

お客様はホームページを見てモデルハウスの予約を入れるという方が多いですから、特に、ホームページを通じての水面下でのファンづくりを強く意識しています。実際にお会いしてから人間関係を構築するのではなく、お客様が知りたい情報をできるだけ出し、まずはベスト3に選ばれることが重要だと考えているのです。

そのため、住宅の価格、標準仕様などすべて掲載し、どこからオプションになるのかも明確にしています。また、施工事例も豊富に掲載しています。

私は、お客様目線で考えれば自ずと答えは出てくると考えています。例えば、本当にシンプルな家をつくりオプションで足していくという方法もありますが、私たちは良いと思ったものを標準としてあとは選べるようにしています。お客様は「プロとしてどういう家が良いと思いますか?」と提案を求めており、それに対して「これがアーキテックプランニングの考え方です」と標準仕様を示しているのです。


原価管理を徹底し利益率を改善
ビルダーにシステムを外販

自社で原価管理型受発注システム「すごいよ山下くん」を開発し導入しています。以前は、原価などの数字がよく見えないなかで仕事が回っており、経営サイドは、なぜ利益率が下がるのか分からなかった。それで売価をあげるのではイタチごっこです。そこで原価管理システムを開発し、同時に原価管理専門の積算部を設置しました。3年間で原価率は7%近く改善しました。

現在、フューチャーリンクという別会社を立ち上げ、製造と外販を行っています。「すごいよ山下くん」は、見積もり、実行予算、電子受発注、電子請求など7つの基本機能を持ち、受発注業務のデジタル化による業務効率化、データの可視化による利益率の改善、手作業業務の集約化による業務の効率化を図ることができます。アーキテックプランニングがテストマーケティング的に導入し、少しずつ機能を増やしてきました。3年ほど前から外販を開始、ヒアリングなどに基づいて見直しを進め注文住宅だけでなく分譲住宅や一般建築、リフォームなどにも対応できるように汎用性を高めました。現在、全国100ユーザーに使っていただいています。



FCやリフォームなど相次いで新たな取り組み

新たな取り組みとしてFC事業「デュアルホーム」を立ち上げます。「すごいよ山下くん」のユーザーは小規模の工務店さんが多いのですが、「どうやってアーキテックプランニングは業績を伸ばしてきたのか」とよく聞かれます。経営は人・金・物・情報と言われますが、FC事業は、この4つのリソースの足りていない部分を補填します。私たちが業績を伸ばしてきたツールのようなものですね。例えば、分かりやすく売りやすい標準仕様を持つ商品を提供します。また、アーキテックプランニングが土地を購入しモデルハウスを建設してFC加盟店にリースするモデルリースも行います。加盟金とロイヤリティを低めに設定し、小さな工務店様にも参画しやすい仕組みにしています。すでに一部案内を開始していますが、11月1日のスタートを目指しています。

また、7月1日にイオンモール苫小牧店に「イオンハウジング」を出店しました。新築だけでなくリフォームや不動産も扱います。イオンにきたお客様が相談窓口に使っていただければと考えています。これまでリフォームはほぼ手掛けてきませんでしたが、イオンハウジングにリフォーム専門のスタッフを入れ、パッケージ商品を開発するなど力を入れていきたいと考えています。


※本記事は、YKK APより株式会社アーキテックプランニング様に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。






 メディアレポート 2024年10月号

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