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現状、戸建て住宅で断熱計画を考える場合は冬をメインに設計していることが多いと思いますが、今後は温暖化がますます進み温度の上昇が見込まれることが分かっています。これを踏まえると、冬だけに目を向けるのではなく、今後の温度上昇も意識した断熱計画が重要になってくると考えられます。本連載では、その将来性を考慮した設計についての検討を行います。
前回は、2024年の夏が如何に暑かったかという事を通して、将来の温暖化を見据えた設計計画の必要性について、触れました。今回は、設計的に配慮する計画の第一弾として、暖房や冷房の負荷がどのように変わるのかについて、検討します。
通常は断熱性能を計画したり、その住宅で必要な暖冷房能力を計算したりするために用いられる屋外の気温は、年による変動を加味して何年かの標準的な外気温を利用します。
しかし、今回は近年の高温化の影響を加味したいため、大阪の2020年の気象データ※1を用いて、ゼネコンの株式会社竹中工務店が開発した将来気象データMet.box ※2の2060年のデータと、比較をしていきたいと思います。
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