【1385号 (2019/11/18発行) 1面】年間40万戸ペースで今年10月、2009年10月に施行された住宅瑕疵担保履行法から10年が経過し、保証期間の満期を迎える「瑕疵保険切れ」住宅が出始めた。その数は年間40万戸ペースで増え、この先10年間で400万戸を超える見通しだ。満期後も引き続き独自で保証する会社がいる一方で、リフォーム会社にも新たな顧客を創出するチャンスがありそうだ。この問題は、瑕疵担保責任保険が10年の満期を迎えたあとで施工ミスが発覚したとき、施主が工務店に保証を求められないことだ。国土交通省のレポートでは、「新たに保証責任を引き受ける住宅事業者が存在しないことも考えられる」と懸念が示されている。そのため工務店には、保険切れ住宅のオーナーへの継続したサポートが期待されている。工務店の中には保険切れ後も「毎年定期点検をして、住宅を保証します」とアフターフォローを強化する企業が出てきている。福岡県福岡市を拠点に年間100戸の新築注文住宅を供給する健康住宅だ。同社は「保険切れ」の問題を、より新築やリフォームを伸ばす商機と見ている。「地域に根差す企業として、法律の保証期間が終わったらお付き合いも終わり、なんて言ったらお客様を裏切ることになる。当社が成長できてきたのはOBの皆様を大事にし、されてきたからです」と畑中直社長は、独自保証を掲げる理由を話す。地域における同社の評判は高く、新築件数の半分に相当する50件がOBからの紹介受注だ。またOBとの関係強化でリフォームの拡大も見えてきた。「これまで供給してきた住宅が1500件を超え、定期点検をきっかけにした修理やリフォーム依頼も増加。改修の年間売上高も2億円に近づいてきました」(畑中社長)独自保証も増えそうだが、「延長保 ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。