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2017/12/22 07:37 - No.177


第8回 フィンランドのワーキング・ライフスタイル|設計事務所編 


北欧住宅事情(フィンランドから)
大村 裕子

2017/12/22 07:37 - No.177

 
フィンランドのヘルシンキ在住の大村裕子です。フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。 なぜそれで世の中廻っていくのか?-多少の不便さを受け入れる写真:いちご畑で楽しむ家族連れ。いちご狩りはフィンランドでは夏の風物詩。前回フィンランドやスウェーデンでは残業をしないのが普通で、4週間夏休みを取得することをご紹介しました。「なぜそれで世の中廻っていくのか、、、?」私は北欧に来てからずっと疑問に思っていました。 7月になると完全に世の中がスローになるというか、ストップするといっても過言ではありません。多くの人が7月から夏休みに入るためです。例えば役所で手続きをしたい時、7月になると最小限の人しか働いていないのでほとんど進みません。何か急ぐときは、予め6月初めには動くようにしています。 写真:公共サウナ ロウリュ(設計Avanto Architects)にて短い夏を楽しむ人々 7月にメールを出すと、多くのメールが自動応答メールで返信されてきます。自動応答メールとは、休暇中に自分宛てにメールが来た場合に自動で返信するメールのことです。例えば次のようなメールが来ます。「ご連絡ありがとうございます。7月3日から30日まで夏季休暇です。戻りましたらご連絡します。緊急の場合は弊社の○○までお願い致します。よい夏をお過ごしください。」 つまり4週間連絡がとれなくなります。よほど急ぎであれば他の人が対応してくれますが、基本的には各自の仕事分担がはっきりしていて、他の人の仕事はやりません。不便ですが、反対によほどでない限り自分が休暇中も連絡が来ることがありません。夏休みならまぁ仕方ないかとお互いの休みを尊重して、多少の不便を受け入れているように感じます。 フィンラン ..
 
大村 裕子
Leppänen Architects

フィンランド、ヘルシンキ在住。一級建築士。 1996年北海道大学工学部建築工学科卒業。スウェーデンハウス株式会社で16年設計に携わる。主に北海道、千葉、東京にて202邸の注文住宅、別荘、店舗等を設計。 その後スウェーデン、フィンランドにて設計事務所にて住宅を設計。フィンランドの北欧建築視察専門の旅行会社を経て、現在はフィンランドの設計事務所Leppänen Architectsに在籍。

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