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2017/10/31 08:28 - No.150


第1回 北海道の高性能住宅を探る-普及版住宅の仕様


北海道の高性能住宅を探る
大菅 力

2017/10/31 08:28 - No.150

 
高性能住宅を手掛けた豊富な経験を持つ、設計事務所や工務店、学識経験者のインタビューや鼎談をお伝えします。今回は北海道・札幌を中心に活躍する三氏の鼎談を紹介します。―まず、みなさんの関係を教えてください山本 丸稲武田建設も飛栄建設も札幌の工務店さんで、私が設計した住宅の施工をお願いしています。お二方とは一緒にいろいろな課題を解決してきました。このほか各社とも設計施工で質の高い住宅を建てられています。松田さんは私の設計した住宅の建て主でもあります。山本亜耕氏「円山西町の家」設計ː山本亜耕建築設計事務所、施工ː丸稲武田建設「澄川の家」設計ː山本亜耕建築設計事務所、施工ː松田卓也(飛栄建設)武田 当社は住宅のほか、商業施設やオフィスなど幅広く手掛けているのが特徴だと思います。松田 当社は住宅がほとんどです。シックハウス対策や自然素材にこだわった家づくりをしています。後ほど、山本先生が設計した、高性能住宅に暮らす建て主としての実感もお話しできればと思います。武田司氏 (丸稲武田建設代表取締役)松田卓也氏(飛栄建設技術課主任)―山本さんは高性能住宅の設計で知られています。両者ともに断熱気密を含めた施工技術が高い工務店なのですね。山本 もちろんそうです。そもそも北海道の工務店にとって、断熱気密は基本教養であり、お約束のようなものです。お二方を含めて断熱施工に関して一家言持っている工務店さんは多いです。―気象条件の厳しさゆえに設計も施工も進化するのですね。山本 何も考えないで家をつくると冬場の光熱費が月あたり7〜8万円になってしまいます。本州における高性能化の取組は国の省エネルギー政策の影響が大きいと思いますが、家中暖房する北海道ではそもそも燃費に対する意識が高いのです。武田 熱源の移り変わり ..
 
大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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