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2018/10/19 16:10 - No.297


第16回 どんな工務店が頼りになるのか? ──お客様の心理から考える工務店業①


がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2018/10/19 16:10 - No.297

 
どんなチラシが良いのですか?さまざまな工務店さんとおつき合いしていて、最も多い質問です。とにもかくにも、すべてはお客様との出会いがないことには仕事は生まれません。「うまい集客はないものか?」というのは、工務店さんに共通の悩みではないでしょうか。昨今では、情報を新聞に頼らない層も増え、チラシなどという印刷の世界はとっくに終焉を迎え、今やWEBの時代だという人も多くいます。でも、そのWEBにしても、どのように集客すれば良いのか、迷うところです。・売れる商品があれば集客ができる。・集客のためのポータルサイトがある。・今は建築家の建てる家が、人気がある。・やっぱり住宅展示場に勝るものはない。などなど、似たような方策を聞くことも多いのですが、一部の成功事例はあっても、誰もが成功しているわけではありません。そもそも、このチラシが良いという正解が見つかったら、どこかの会社が絶対的に成功しているはずなのですが、それも聞きません。注文住宅という市場では、大手メーカー全部を合わせても、ランチェスター戦略でいうところの強者にすらなれていないということを忘れてはいけません。こうした状況下の中で存在感を期待されるのはマーケティングです。市場分析を行い、顧客ニーズを掘り下げ、戦略を策定して事業戦略を練ります。それらを進めるマーケッターも、おそらく数え切れないほどいます。そして成功事例もたくさんあるでしょう。でも、その裏側で聞こえてくるのは、お客さまは千差万別、一件一件違うものだという声です。それもまた、注文住宅という市場の持つ特性です。マンションや賃貸住宅が成り立つには、市場分析がなければ考えられません。また、建売住宅も同様で、お客様の選択の余地も限られています。ですから確かにマーケティングの力で解決がで ..
 
石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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