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2018/04/18 09:48 - No.204


第1回 本格的なリノベーションを施した再販プロジェクト


リノベーションからはじまる未来 きときとプロジェクト
大菅 力

2018/04/18 09:48 - No.204

 
ストックの時代と言われて久しいが、戸建住宅の分野の動きは鈍い。そうしたなかで、本格的なリノベーション住宅を再販するという新しい試みが富山市で動き始めた。プロジェクトの概要をレポートする。人口減、世帯数減の時代に差し掛かり、「家あまり」が顕著になっている。空き家の問題もますます深刻化してきている。一方で若年層の所得の伸び悩みは顕著で、新築住宅の市場は伸び悩んでいる。そうしたなか注目されるのが、リノベーション(大規模改修)だ。中古を購入して間取りやインテリアなどを自分好みにやり替えるという手法だ。このリノベーションはマンションの分野で伸びてきたが、ここにきて戸建住宅での取り組みが少しずつ増えてきている。マンションリノベーションは建主がみずからマンションを購入し、リノベーションの依頼先を探すというパターンが中心だが、戸建住宅に関しては、不動産会社や工務店が中古物件を購入して、リノベーションした後に販売する、いわゆる「買い取り再販」が伸びていきそうな気配があるライフスタイルマーケティングを実施そうしたなか注目されるのが富山市の工務店、OSCAR J.Jが手掛ける「きときとプロジェクト」だ。これは戸建住宅の再販事業。同社では一昨年より「新築ヨリモ」というブランドで再販事業を展開していたが、その発展系として、このプロジェクトでは、こだわり抜いたリノベーションを実施している。具体的には、ホームインスペクションを行った上でスケルトン状態に解体し、耐震や防水、断熱などの基本性能を新築住宅と同水準に回復させるという本格的な取り組みだ。もちろん、今の建主のニーズを踏まえた間取りやインテリア、設備機器などが組み込まれる。このプロジェクトでは、(認定)長期優良住宅増改築とBELS☆☆☆☆☆を取得。さらに ..
 
大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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