A-PLUGのご利用には会員登録が必要です
すでに会員の方はログインください

2019/06/07 02:47 - No.475


第14回 四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その4


S100x100 minoru sato
「構造塾」佐藤実氏の『本当にヤバイ木構造の話 ~これからの木造住宅の耐震性能』
佐藤 実

2019/06/07 02:47 - No.475

 
S1200x600  %e6%8a%95%e7%a8%bf%e7%94%bb%e5%83%8f%e7%ac%ac14%e5%9b%9e %e4%bd%90%e8%97%a4%e5%85%88%e7%94%9f (前回記事「第13回 四号建築物の仕様規定 8項目の仕様ルール その3」はこちら)8項目の仕様ルールとは⑤屋根ふき材等の緊結(令第39条)屋根ふき材等の緊結方法は令第39条および昭和46年建設省告示第109号に規定されています。屋根ふき材等の緊結は、風や地震による屋根ふき材等が飛散または落下を防止するために緊結方法が規定されています。一般的に屋根ふき材については屋根ふき材の種類ごとにメーカーより安全な緊結方法等が提案されています。これらに基づき、施工してください。⑥土台と基礎の緊結(令第42条)土台と基礎の緊結は令第42条に規定されています。しかし令第42条では「土台は、基礎に緊結しなければならない」とのみ規定されているだけで、具体的な緊結方法はありません。一般的に土台と基礎はアンカーボルトで緊結しますが、アンカーボルトの具体的な配置については住宅金融支援機構の「木造住宅工事仕様書」が参考となります。アンカーボルトの主な役割は、木造住宅に作用する地震力や風圧力などの「水平力」を基礎に伝達するために必要となります。わかりやすく説明すると、地震により木造住宅には横方向へ押されるような力が作用します。この木造住宅を横に押す地震力で基礎からずれたり落ちたりしないようにアンカーボルトが必要となります。また、もう少し小さな視点で見ると、耐力壁に地震力や風圧力が作用すると、耐力壁両側の柱の脚部に浮き上がりが発生することがあります。この柱脚の浮き上がりを抑えるためにもアンカーボルトは必要となります。また、アンカーボルトには配置の他に「埋め込み長さ」も重量です。アンカーボルトには、一般的な土台を緊結するものとしてM12、ホールダウン金物用としてM16が使われます。アンカーボルトの種類ごとに埋め込 ..
 
S100x100 minoru sato
佐藤 実
株式会社M's(エムズ)構造設計

1968年新潟県生まれ。1990年東北工業大学工学部建築学科卒業。㈱佐藤住建を経て、2006年㈱M’s構造設計設立、現在に至る。2010年東京大学大学院修了。2010年「構造塾」を設立、木質構造に関するセミナー、構造計算技術者育成講座を開催。著書に、最高に楽しい木構造入門(エクスナレッジ)、楽しく分かる!木構造入門(エクスナレッジ)がある。

業務にあわせて効率UPができる
ツールをご提供!

イベント・セミナー全て見る>

Btn gotop