インスペクターは検査でどこを見るのか?何を指摘するのか?を解説していきます。現場での指摘事項が多く、特にその後発覚してしまったら大問題になるようなことは日頃から注意喚起が必要です。今回は、防水検査でのルーフィング、防水紙、胴縁関連になります。1:ルーフィングの施工状況についてルーフィングで確認しなくてはいけないのは重ね幅、破損状況、ステープルの打ち方が主になります。写真は棟頂部の施工上ですが、山・谷部ともにルーフィングは補強が必要500mm幅程度のルーフィング材にて、左右250mm重なるような施工が必要です。ステープルの数も多いのが気になりますね。上の写真はルーフィング立ち上げ寸法不足です。立ち上げ寸法も250mm以上が推奨となっています。2:防水紙の施工状況について破損の補修ルールを徹底しないと難しいのが、「完全補修状態」です。どうしても破損しやすい材料ですから、いつ・誰が・最終的に補修する、というルールが構築されていないと下記のように未補修部分がなくなりません。重ね幅寸法は必ず確保するようにしましょう。写真の指摘は左右の重なり寸法150mm以上が未確保、次のものは上下の重なり90mm以上が不足。最近はサッシの下に施工して防水部材を施工する例が見受けられますが、こちらも防水紙の重なり寸法に注意が必要です。同じく防水部材の悪い例です。せっかくの防水防止の為に施工していますが、マニュアル通り施工されていなければ何の意味も成しません。上の写真はバルコニー腰壁天端です。利用している瑕疵保険会社のマニュアルを確認して、鞍掛シートのたち下げ寸法は推奨寸法以上を確認することが重要になります。サッシ上での防水紙ジョイントは雨漏れに直結しますので、注意が必要です基本的な作業ですが、サッシ廻り「 ..
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1998年
日本大学理工学部海洋建築工学科卒業
大手ハウスメーカー入社 工事課配属
後輩指導とともに約350棟の施工管理に携わる。その後、スタッフ部門にて施工革新による生産向上業務、作業標準マニュアルの策定を経て退社。
2007年
設計事務所・工務店設立
自身にて注文住宅の設計、施工を請負意外に、各ハウスメーカーの軽量鉄骨ALC工法を始め、重量鉄骨、戸建て分譲の木造SE構法木造2*4工法、他木造軸組み工法の住宅現場を施工管理。
10年で管理した現場は新築、リフォームを合わせて、およそ500棟に及び多数の職人指導の実績経験がある。
2013年
住まいと土地の総合相談センター、副代表に就任
インスペクター以外にもコンストラクションマネージメント業務にも従事。
現在は、建築トラブルを抱えるクライアント複数の相談に乗る。