ともこ@住宅ライターです。私は、プレスとして、2018年8月6日の「リノベーションフォーラム2018」大阪会場へ行ってきました。講師兼モデレーターの内山博文さんによる講演のレポート後半です。(内山さんのプロフィールは前編をご覧ください。)マーケットアウトとは?常識を疑うって一体…「これからのビジネスのヒントになってくれたら」と、内山さんは語ります。後編も引き続き、リノベーションを取り巻くマーケットや、多様化しているユーザーの価値観について教えていただきましょう。先手必勝内山さんは当初、共同住宅を主に手がけてこられていましたが、現在は、戸建住宅のリノベーションも手がけておられます。では、なぜ戸建に参入しようと思われたのでしょうか?内山さんは「(新築と中古の契約件数の逆転が始まっている中)これからストック市場に事業者が集中し、マーケットは飽和状態になる。いつか仕入れに苦労することになるだろう」と感じたそうです。それからもう1点。住宅ストック(5,210万戸)のうち、戸建て住宅は2,600万戸超、住宅ストックの50%と、圧倒的に多いのが現状です(総務省H25住宅・土地統計調査)。住宅の床面積を見ても、全体の2/3が戸建。これを見て「日本人は戸建て志向が強くまだ誰も、ちゃんと手がけていないから、ビジネスチャンスだと思った。それに、事業が儲からなくなってから取り掛かると、けっこう大変だと」と内山さん。共同住宅のリノベーションが稼げているうちに、新しいことにチャレンジしていこうと舵を切られたのですね。覚悟が必要内山さんは、戸建ての事業に参入する際、「戸建には、分からないことや目に見えない問題が数多くあるだろうな。たとえば、必要な耐震性能が保たれていないものや建築基準法違反など。でも、それら ..
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