一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。
テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。
今回のお題は、「戸建リノベーションの見積り」についてです。
結論から言いますと、この見積書が分かりやすい書式であることと、ちゃんと詳細項目が入っているかということがポイントになります。
見積書を作った人しか理解できないような見積書は、工事に入った段階で必ず問題が起きます。
しっかりとお客さんに伝わっているかどうか、つまり分かりやすく出来ているかどうかが大事です。
よく聞くのが、床や壁を剥がして構造躯体が傷んでいることが分かって、どうしますかなんて言われてやらざるを得なくなるなんてことがよくあります。
そういう追加工事というものが発生しないような見積書になっているかどうかが大事です。
また、使う木材や建材品の名前が明記されているかどうかです。床板はどんな種類のものを使うのか、外壁はどんな外壁かなどがちゃんと明記されているかどうかです。
今はインターネットで自分で調べられますので、調べられるような詳細が明記されているかどうかです。
戸建リノベーションの場合は、徹底的にいじる部屋と、仕上げだけいじる部屋とがあります。
その場合、まとめて材料を拾われると、どの部屋にいくら掛かっているかがよく分からなくなります。
ですので、各部屋別に仕上げがどういうものになるか分かるようにしておくといいうのが大事です。
また、仕上げだけでなく、工事内容も見積書で分かるようにしておくのも大事です。
「安かろう悪かろう」といった工事が、実はよく見受けられます。特に、構造躯体工事ですね。
仕上げの部分はしっかりと書いてあるんだけど、例えば断熱材が既存のまま使用する見積書になっていた場合、工事が始まった状態で、断熱材は替えないのかなどという話になります。
壁を剥がしてみたら、その断熱材がカビだらけだったのに、そのまま仕上工事をされてしまうこともあります。
耐震補強もそうです。
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