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2021/06/01 08:03 - No.1051


第8回「施工課題の約3割は設計図書精度にあり!」


~思考が変われば現場施工も変わる!~NEXT STAGEが監修する施工管理メソッド
小村 直克

2021/06/01 08:03 - No.1051

 


今回のテーマは、施工不備の要因の中で最近急増傾向の課題である、「設計図書精度」といわれる内容です。

特に職人様や現場監督様としてご活躍の方は、このテーマを聞いていただくと、「そうなんだよね!」と実感される方が多いのではないでしょうか?

案外、設計当事者が気付かないという特徴も挙げられるのですが、やはり現場で住宅製造に携わる職人様を筆頭に、「非常に図面が見にくい!」「納まらない!」「情報が不明確だ!」などの、元請け側への設計精度に関する不満も年々増えているのが現状なのです。

では、製造現場で引き起る不備要因というものを探っていきましょう!

下記の図表をご参照ください。実は不備要因には4つの要因があると言われています。




この統計は、当社NEXT STAGEが2016年度での第三者監査物件を対象とした不備要因別の比率表です。

ご覧の通り、確かに職人による作業要因の比率は高いものの、それでも案外4割に満たない数値となっています。その中でも、現場監督不足やスキル不足による施工管理に関する段取りの影響が3割近く占めているのと同等の比率で、実は設計図書による起因が最近かなり目立ってきています。

では、なぜ設計図書による課題が最近急増しているのか?という理由を、是非ここから探って行きましょう!下記の図表をご参照ください。




設計部門に関する大きな環境課題として、現在4つの課題を抱えていると言われています。

今回のコラムでは、特に雇用上の人員確保上の課題や業務フロー上に関わる生産性の課題は少しおいておき、下段の工事監理課題と学習環境課題の2点に絞って紐解いていきたいと思います。

まず、工事監理の課題についてです。

工事監理は、設計監理と一体化することから、そもそもの工事監理責任(つまり、皿監)と言われる役割そのものの理解がされていないという根幹的な課題をここでしっかりと認識しなければなりません。

下記の図表をご参照ください!非常にわかりやすいですね。

 
小村 直克
株式会社 NEXT STAGE

1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、 そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。 民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や 品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、 「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。 現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した 学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、 誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを 推進する。 

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