「補助事業実績報告書」の作成方法のポイントの最終回だ。今回は写真とともに必要となる出荷証明書と施工証明書について解説する。省エネルギーに深く関係する、断熱材やサッシ・ガラス、空調機器、換気設備、照明器具などの出荷証明書が必要になる。同様に断熱工事でセルロースファイバーや現場発泡ウレタンなどの責任施工を採用した場合、施工業者が発行する施工証明書の提出が必要となる。この場合、出荷証明書の提出は不要である。出荷証明書と施工証明書の貼付を求めているのは、証明書に記載され品番や型番と、申請した情報を照合し、実際に対象製品を用いて施工されたかどうかを確認するためだ。 ■建て主支給は領収書の原本でよい出荷証明書は、販売店が発行したものを貼付するのが原則なので、材木屋や金物屋などから発行してもらうことになる。最近はZEHの認知度も高まってきたので、出荷証明書を求めればスムースに対応してくれるところがほとんどだが、地域や材木屋などの規模によっては不慣れなところもあるので、事前に対応を確認しておいたほうがよいだろう。対応に迷うのが、建て主の支給品の対応だ。照明器具やエアコンなどは元請けである工務店が購入しないケースが少なくない。この場合、出荷証明書の代わりに領収書の原本が必要になるので、建主にしっかりと伝えておく。原本には以下の内容が記載されている必要がある。①購入者氏名(建主の指名)、②購入年月日、③品名、④型番、⑤購入元、⑥購入金額エアコンは施工記録の写真とともに出荷証明書が必要となる。施主支給の場合は領収書の原本を添付する■仕様変更は再計算で対応これらの写真や出荷証明書などをまとめた「補助事業実績報告書」を送付し、申請書と齟齬があった場合、代理申請者である工務店に連絡がくる。この連載で紹介し ..
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