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2017/04/14 08:50 - No.73


第8回 いまどきの省エネルギー住宅入門 ZEH登録・申請編⑧ 補助金申請と確認申請の関係


ゼロから学ぶ ZEHの教科書
大菅 力

2017/04/14 08:50 - No.73

 
解説事例の断面図。ロフトと床下収納が大きいので、一次エネルギー消費量の算出に際して取り扱いに迷って、それらを床と見なして計算して申請したところ、SIIから法定床面積のみでよいと指導された(設計施工:菅沼建築設計)前回は、補助金を得るのに必要と思われる躯体性能などについてまとめた。今回は補助金申請と確認申請との関係などについて解説する。まずは交付決定までの流れを説明する。補助金採択の審査を終えると、採択・不採択に関わらず、SIIから審査の結果が通知される。採択されていれば「交付決定」と書かれた通知が送られてくる。その通知には交付決定番号が記載されている。交付決定通知前に着工すると補助金は貰えないので、それまで現場には手を付けることができない。また手を付けていないことを証明するために、着工前の敷地で交付決定番号が記載された指定のボードの撮影が義務付けられている。なお、交付決定日以降の計画変更は原則として認められないが、軽微な変更に関しては、内容によっては対応している。解説事例の交付決定通知書。外皮性能による加点があったことが付記されている ■確認申請はいつ出せばよいかここで問題になるのが確認申請との兼ね合いだ。前回説明したように、補助金申請後の設計変更には制限があり手間が掛かる。上述したように交付決定日以降の計画変更は認められない。したがって確認申請が確実に通せる設計にしておく必要がある。確認が通らずに計画変更を余儀なくされると、ZEHの補助金申請もやり直しということになる。では、確認申請を先に行っておけばよいのかということになるが、その場合はUA値や一次エネルギー消費量の削減率までを確認申請を出すまでにしっかりと押さえておかないといけない。確認申請を出した後に削減率を計算する段取 ..
 
大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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