本連載では、住まいの新築やリフォームを検討されるお客様に対する事前の情報提供不足や、お客様の期待値とのズレによって、信頼を損ねてしまわれることを防ぐために、YKK APお客様相談室が、お客様や家づくりに関わる皆様から寄せられた問い合せ内容をもとに、ぜひお伝えしておきたいポイントをご紹介します。
連載第6回は、窓・ドアの操作性や機能性を向上、サポートする「機能部品」や関連アイテムについて、取り上げました。
元々、お客様相談室には機能部品に関連したお問合せは多くいただいておりましたが、最近は特に、大開口窓の採用増に合せて開閉をサポートする部品についてや、安全・安心の観点から窓の開閉制限をする部品についての疑問、ご相談などが増加傾向にありますので、そのあたりを中心に深掘りしていきます。
◆窓の開閉をサポートする部品
窓の大開口化、高断熱化による重量増
青空、光庭の草木の輝き、陽ざしが降り注ぐ明るいお部屋。こうした、リビング(=ウチ)とデッキ(=ソト)がつながる開放的な空間へのニーズが高まっており、開放的で眺望性に優れた大開口窓は近年人気上昇中です。これまでは、断熱性の面から敬遠されることもありましたが、大開口と高断熱を両立する商品(スライディング、引違い系)の登場により、YKK APにおいても大型サイズの窓の出荷数が伸長しています。
一方で、窓ガラスのサイズ(幅×高さ)が大きくなるほど、また断熱性向上のためにガラスの枚数が2枚(複層ガラス)・3枚(トリプルガラス)になるほど、大開口窓の重量が増し、実際に「使ってみたら開閉操作が想像以上に重い」といった声も届いています。例えば、幅1m×高さ2mの複層ガラス(3㎜+空気層+3㎜)の場合で約30㎏、同サイズでトリプルガラス(3㎜+空気層+3㎜+空気層+3㎜)になると
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