構造計算って専門的でとっつきにくいと思っていませんか。
物理・数学が苦手な人でも、逆転の発想でルールと結果を見れば、構造計算の中身はわからなくても、暗算で耐震等級3を標準化できるようになります。その上、地域工務店が売れるためのデザイン性を向上し、お客さまの要望も受け入れ、さらにコストダウンも見えてきます。
2025年に四号建築物が無くなれば、いよいよ構造計算に取り組む必要もあります。
難しいと思っていた構造計算が算数レベルでできる逆説の構造概論を連載します。
◆基礎が安くなる?
暗算でできる構造計算から始まった話ですが、前回は基礎の話にまで進んできました。構造計算のテクニックを習得することは、最終的には基礎のコストダウンにも通じています。
暗算で床面積から耐力壁の数をつかみ、壁のヒエラルキーを考えて耐力壁線の整理し、プレカットに非構造柱の設定を行えば、基礎を簡素化することもできるようになります。そして、構造計算を知れば、決してベタ基礎が強いものではないことも理解できます。
「そこまで十分にお話ししていただきました。ベタ基礎であれば強いんだってことが常識ではないことも逆説に感じたくらいです。でも、ここで終わりではないのですよね……」
もちろん、すべての建物を布基礎にするわけにもいかず、できれば構造計算を標準化して基礎も適材適所に考えるべきだと思います。そんな中でも、世の中の価値判断は大きく変化しようとしています。ベタ基礎と布基礎の選択も、その渦中にあると思いますよ。
その大事なポイントを、改めて
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