10人いれば、10通りのくらしの想いがある。さまざまなくらしの想いをかなえる空間をご提案します。今回は「使いやすさにこだわる」をテーマに、あこがれのコトを具体化したプランをご紹介します。
◆活用例1
「おいしいひとときはパントリーから」
〈プランデータ〉
●マンション
●ターゲット層 30〜40代
●あこがれのコト 「便利で大容量の収納がある、パントリースペースがほしい!」
1歳のお子様がいる30代夫婦のマンションリモデル事例です。「子育ては郊外の自然豊かな場所で」と決めていたご夫婦は、お子様の誕生をきっかけに中古マンションを購入してリモデルすることに。共働き夫婦なので、まとめ買いの大量の食材や時短キッチン家電をスッキリと納めるキッチン周りの収納スペースを希望されました。そこで、洗面所から通り抜けできるウォークスルーパントリーを提案。家事動線も収納力もしっかり希望を叶えることができました。
ウォークスルーパントリーは、天井までのスペースを無駄なく活かせるユニットで構成。通路を兼ねているので、省スペースで十分な収納力を実現しています。頻繁に使わない食器や調理器具、お米、箱買いのペットボトル、災害時用の保存食までしまうことができます。
《使用商品》パントリー内収納:内部ユニットFiTIO背面棚柱タイプ(DAIKEN)
キッチンは、リビングダイニングを見渡せる対面型でレイアウトしました。大容量のキッチン収納はカウンター付きで、調理家電を置いたりちょっとした調理をしたりすることも可能。扉もあるので、キッチン空間をスッキリ見せることができます。
《使用商品》コンフォートユニット(TOTO)
リモデルポイント
あるアンケート結果では、キッチンに関する料理以外の悩みとして、「収納が足りていない。すぐに散らかる」が1位と出ています。増え続ける調理器具や調味料、まとめ買いした食料や次々出る便利な調理家電など、キッチンは気付けば物だらけ…という家庭が多いのではないでしょうか。リモデルの提案時には、今持っている物の量が入ればOKとはせず、容量を大きめに作っておくことを心がけましょう。また、物の形や大きさに合わせて、取り出しやすく、しまいやすいことも重要。すべてをオープンにせずに、扉つきデザインを併用することも、実際の暮らしに寄り添った提案といえそうです。
「おいしいひとときはパントリーから」
詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/33/
◆活用例2
「玄関一体の快適ワークスペース」
〈プランデータ〉
●マンション
●ターゲット層 30〜40代
●あこがれのコト 「広々とした、集中できるワークスペースがほしい!」
ご夫婦共にグラフィックデザイナーである家族の、マンションリモデル事例です。在宅勤務が多くなってきたことをきっかけに、フリーランスとして独立することにしたご主人。自宅でも集中できて、来客時にもプライベート空間と分けて対応できるよう、玄関に近い部屋を仕事スペースとしてリモデルしました。作業のしやすいロングカウンターは、奥様と二人分のP Cを設置できる余裕のスペース。オンオフの切り替えがしやすいよう、仕切ることができるガラス戸も設置し、快適なワークスペースができました。
壁を取り払ったうえで、ガラスの間仕切りを設置。空間を仕切りながらも開放感を得られます。仕事に集中したいときは、ガラス戸を閉めることができます。
《使用商品》 ファミット ガラスデザイン(YKK AP)
仕事スペースと生活スペースと分けて、オンオフの切り替えをスムーズに行えるようにしました。天井は、残響音を抑え、快適な音環境を作る天井材をセレクト。光によって陰影で市松模様が浮かび上がり、機能性を確保しながらスタイリッシュな空間を演出できます。大容量の収納棚で、書類や書籍もスッキリ収納が可能です。
《使用商品》 天井材:パステルトーン〈グレー〉(DAIKEN)
リモデルポイント
コロナ禍を経て、「職住融合」のライフスタイルが浸透してきた現代。家事と仕事を両立しやすい反面、オンオフの切り替えがしづらい、仕事専用スペースがない、などの悩みも浮かび上がっているようです。これからリモデルをするお客様には、例え今は在宅で仕事をしていなくても、そのようなケースもあり得るという前提でテレワークに対応できるスペースを作っておくとよいかもしれません。その際はぜひ、ダイニングの一角、という形ではなく、ある程度専用スペースにできる空間を設けて、仕事の効率化を図るようにしましょう。
「玄関一体の快適ワークスペース」
詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/30/
◆活用例3
「大人夫婦の愉しむ暮らし」
〈プランデータ〉
●マンション
●ターゲット層 50〜60代
●あこがれのコト 「ゆとりある大人の暮らしを愉しみたい!」
▼コンセプトムービー▼
https://mov.re-model.jp/10plan/cp/public_html/24/24.mp4
定年退職を間近に控えて、夫婦二人の暮らしを見直したリモデル事例です。セカンドライフに備え、便利な都心の中古マンションを購入してリモデルをすることにしたご夫婦。大胆に壁を取り払い、寝室とLDKをすべて一体にしたワンルームスタイルにしました。生活感のあるものは隠し、厳選したお気に入りだけを飾る。ご夫婦らしい、大人がくつろげる心地よい空間ができました。
壁をなくして広々としたワンルームにしました。一室にしたことで、別々のことをしていてもパートナーの気配を感じながら暮らすことができます。また、キッチンと並んで設置した多目的収納とワークスペースは、家事スペースとしても使いやすいレイアウト。キッチンと統一された扉デザインで一体感も生まれます。断熱性の良い窓にリモデルも行い、一年中快適な温度で過ごせる部屋ができました。
《使用商品》窓:マドリモ 断熱窓 マンション用(YKK AP)、ワークスペース:ミセル(DAIKEN)、キッチン:ザ・クラッソ I型(TOTO)
就寝空間もあえて仕切らず、格子や床上げでソフトに仕切りました。床は和紙畳にすることで、ダニ・カビや色褪せの心配が減り、メンテナンスが楽になります。
《使用商品》畳:ダイケン健やかおもて 清流ちゅら、格子:ハピア 格子間仕切(いずれもDAIKEN)、玄関ドア:ドアリモ マンションドア(YKK AP)
リモデルポイント
シニアの住宅に関する意識調査によると、住み替え意向のあるシニア層のなかでも特に65歳以上で「今の住居より狭い方が望ましい」という、ダウンサイジングの希望を持つ割合が大きいことがわかっています。老後の暮らしは、「コンパクトであること」「利便性の高い場所であること」を重視して、便利なエリアの中古マンションのリモデルを検討する夫婦も増加する傾向に。無駄なスペースをなくし、掃除などの家事も楽にし、お気に入りだけに囲まれて暮らす。そんな暮らしのイメージを持っていただけるリモデル提案をすると良いでしょう。
「大人夫婦の愉しむ暮らし」
詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/24/
◆まとめ
第8回となる今回は「使いやすさにこだわる」をテーマにした6つのプランのうち、前半の3つのプランを事例に挙げて紹介しました。若い夫婦でも、セカンドライフを迎える夫婦でも、限られたスペースをそれぞれの暮らしにフィットした使いやすさにこだわってプランすることで、満足度の高いリモデルが実現します。固定概念にとらわれず、自由な発想で、提案をしていきましょう。
次回は「使いやすさにこだわる」の後編をご紹介いたします。
「モノ(商品)起点ではなく、コト(あこがれのライフスタイル)起点の提案」。これができることは、お客様に選ばれるリモデル店であり続けられる必須条件といえます。お客様にあこがれの暮らしを実現していただくために、「十人十家」の各ツールをぜひご活用ください。
また、ご紹介していますコレクションムービーやイメージ画像等もお客様へのご提案活動にご活用いただけます。TDYリフォームサイトでは役立つ情報満載ですのでぜひ一度内容をご確認ください。
WEBサイト「YKK AP あこがれのくらしを実現しよう!十人十家」
WEBカタログ「十人十家」
他にもいろいろなコンセプトをご用意しています。次回以降もご期待ください。
▼当連載の他の回はこちら▼
あこがれの暮らしを理想のカタチにする、TDY「十人十家」活用術